2000年10月20日付「しんぶん赤旗」に掲載

第22回党大会

外国関係を幅広く招待

民団と朝鮮総連も

志位書記局長が会見


 日本共産党の志位和夫書記局長は十九日、十一月二十日から始まる第二十二回党大会への外国関係の招待先について記者会見で発表しました。

 志位氏はまず「わが党は、世界の平和と進歩のため、広い視野にたって、幅広い国際交流と連帯、外交活動の発展のために力をつくす立場を明らかにしている。その立場から、外国の諸政党との交流、外国の政府・在日大使館との対話と交流の発展につとめている」とのべ、この方針にもとづいて、従来より幅広く招待状を送ったことを明らかにしました。

 そのうち、外国の諸政党・組織については、「わが党と伝統的に良い関係や交流のある共産党、左翼政党が中心だが、前大会以降に関係正常化した中国共産党など新たに招待したところもある」とのべました。また、この間一定の交流が始まったロシア連邦共産党も、今回初めて招待しました。

 志位氏は、在日本大韓民国民団(民団)と、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の双方を大会に招待したことを明らかにしました。

 さらに志位氏は、「今回初めて在日大使館代表に党大会への案内状を送った」とのべました。あて先は、(1)アジアを重視し、ASEAN(東南アジア諸国連合)をはじめとする日本に大使館のあるすべてのアジア諸国、(2)主要国サミット(G8)に参加しているすべての国(米、英、仏、独、伊、加、ロ)の大使館、(3)前大会以降わが党と交流を開始した一連の大使館―です。

 志位氏は最後に、「現在、出欠の返事が届きつつあるが、党大会の前に適切な方法で出席予定者を発表したい」とのべました。

日本共産党 朝鮮総連との関係正常化

 志位氏は記者会見のなかで、一九八三年以来、不正常な関係にあった朝鮮総連との間で、今回の党大会招待に先だって、“歴史問題”を解決し、正常な関係を確立したことを明らかにしました。

 歴史問題というのは、意見の違いが起きたとき、そのことを理由に敵対的な攻撃が行われたということでしたが、今回、日本共産党の側から、たとえ意見の違う問題があっても敵対的な論争は繰り返さないことを申し入れ、朝鮮総連側がこれに同意し、双方が、これによって問題が解決したことを確認しあいました。