2001年1月 26日(金)「しんぶん赤旗」
日本共産党の志位和夫委員長は、二十五日の記者会見で、KSD汚職事件の真相解明について、政治倫理審査会での弁明のあとに証人喚問を要求するという「二段階論」が出ていることに関し、「証人喚問を真正面から要求する立場で野党が頑張るべきだ」と強調しました。
このなかで志位氏は、政倫審について「秘密会であり、議事録もでないなど、国民の前に審査の内容が出てこない。過去の例をみても疑惑政治家が逃げ込んで事実上の幕引きをはかっている」と指摘。与党の側が政倫審で幕引きをはかる危険が強いとのべ、証人喚問の重要性を強調しました。
また、民主党の菅直人幹事長がKSDの政治団体である豊政連にパーティー券を購入してもらっていたことについて、記者団から質問をうけ、「KSD会員の共済掛け金がパーティー券購入の原資であることは間違いない。野党として自民党を徹底追及していくためにも、みずからの問題はきちんとすべきだ」と指摘。そのうえで、パーティー券が形を変えた企業・団体献金となっているとのべ、「パーティー券の名目での企業・団体献金をきっぱり禁止する方向にふみきっていく必要がある」とのべました。