2001年2月16日(金)「しんぶん赤旗」

KSD 機密費 原潜衝突

わきあがる国民の怒り 緊急集会に3000人

森内閣は退陣せよ

東京・日比谷野音


志位委員長が国会報告

 仕事を終えて駆けつける人、北海道や京都から参加した人。KSD汚職や「機密費」問題、米原潜による「えひめ丸」衝突・沈没事故に国民の怒りがわきあがるなか、十五日夕、「KSD汚職など徹底糾明せよ! 2・15緊急集会」が東京・日比谷野外音楽堂で開かれ、約三千人が参加しました。

 「森首相、国民の命よりゴルフの方が大事なの」「機密費なくせ、税金の横流しやめて」のプラカードや横断幕。「自民党は、私たち庶民の感覚からずれすぎてます」と怒る女性たち。

 国会報告を兼ねたあいさつに立った日本共産党の志位和夫委員長は、「えひめ丸」の行方不明者の救援と捜索の続行、原因と責任の徹底的な究明を求めるとともに、森首相のゴルフ問題にふれ、党首討論での追及を報告。「森首相には、国民の命を預かる資格はない」と訴えると、会場から「そうだ」と大きな声があがりました。

 志位氏は、KSD汚職と機密費問題での国会論戦を報告し、「自民党政治の末期的腐敗を象徴している。森内閣を退陣に追い込むとともに、自民党政治そのものを打破し、『国民が主人公』の日本を」とよびかけました。参加者は大きな拍手と歓声でこたえました。

 主催者の国民大運動実行委員会を代表して小林洋二全労連議長があいさつし、「いま労働者をはじめ国民は不況とリストラ、倒産、就職難に苦しんでいる。腐敗と国民の生命軽視の自民党政治を許すことはできない」と強調しました。業者、労働者、農民など各界の代表が、草の根から国民の怒りを結集し、森内閣退陣、自民党政治打破の大運動をくりひろげる決意を表明しました。

 参加者はこの後、国会まで請願デモ行進をしました。横浜市内で左官業を営む女性(56)は、「うちは月七万円、年間八十四万円もKSDに掛け金を払ってるの。それが自民党に吸い上げられたなんて悔しくてたまりません。税金だって、一万円の領収書をなくしても税務署に怒られるのに、領収書もいらない数十億円の使い放題の機密費なんて許せない」と話していました。




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