2001年2月16日(金)「しんぶん赤旗」

捜索続行を求める

志位委員長が強調


 日本共産党の志位和夫委員長は十五日、国会内で記者会見し、米当局が宇和島水産高校実習船の行方不明者の捜索を打ち切ると、いったん発表した問題について、「事故発生から五日間しかたっていない。捜索打ち切りは、とうてい認めるわけにはいかない」と批判しました。

 志位氏は、「事故は米軍が民間航路でおこしたものだ。しかも急浮上という無法な訓練を行い、操舵(そうだ)席に民間人が座るというルール破りを行っていた。そういう加害者が、五日間で捜索を打ち切るというのは認めるわけにいかない。救助、捜索の続行を求めていく」とのべました。

 同時に志位氏は、日本政府が独立国として当たり前の厳しい態度をとるべきだと主張。現地に派遣した桜田義孝外務政務官が米軍のいいぶんをうのみにした会見を行ったが、十四日夕の外務省報道官の会見では、「政府としての認識は調査結果を聞かなければ答えられない」と“軌道修正”したことをあげ、「救助・捜索と事故原因の究明は、絶対にあいまいにしてはならない。日本政府は強い態度で捜索続行を求めるべきだ」と強調しました。




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