2001年3月9日(金)「しんぶん赤旗」

千葉知事選スタート

巨大開発優先の県政転換 森・自公保政治に審判を

津田沼駅前に7000人超す聴衆

志位委員長が河野候補を応援


 KSD汚職、機密費疑惑、米原潜衝突事故など森・自公保政権への国民の強い批判が高まる中、千葉県知事選が八日、告示(二十五日投票)されました。

 「明るい民主県政をつくる会」の河野泉候補(60)は、県庁前で第一声。夕方、JR津田沼駅北口に日本共産党の志位和夫委員長・衆院議員が応援に駆けつけました。冷たい雨があがり冷え込む中、座り込んでじっと演説を聞く人や会社帰りのサラリーマンが足をとめ人だかりが膨らみました。デッキは七千人を超す聴衆で埋まり、「そうだ」の掛け声や河野コールが響き、熱気に包まれました。

 志位委員長は、「この選挙は、千葉県政の進路を問うとともに、森・自公保政治に県民が審判をくだす選挙」と強調。これまでの巨大開発、県民の暮らし犠牲の沼田・自民党県政を継承する自民党推薦候補や民主党、社民党推薦の候補、巨大開発を評価する無所属候補に、「環境や福祉を守ることはできない」と力説。「正面から悪政の転換を訴えている河野さんを今度こそ知事に」と呼びかけました。

 河野候補が、「自民党政治への怒りを私に託して」、「三番瀬の埋め立てをやめるなど巨大開発を見直し、県民と血の通う温かい県政に」と訴えると盛んな拍手が寄せられました。

 演説を聞いた船橋市の女性(61)は、「KSDなど我慢なりません。他候補の違いも分かりました。河野さんを勝利させたい」と話します。選挙戦は、河野候補のほか、自民党が推薦する岩瀬良三候補(67)、民主、社民両党推薦の若井康彦候補(55)、無所属の堂本暁子候補(68)、門田正則候補(53)=いずれも新=が立候補。岩瀬陣営には森派会長の小泉純一郎・元厚相、若井陣営は民主党の鳩山由紀夫代表が応援に入りました。




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