2001年3月22日(木)「しんぶん赤旗」

“自民党政治こう変える”確かな展望を示す日本共産党の躍進を

「不良債権早期処理」の名で倒産と失業増を加速する対米公約は重大 

横浜で6000人の大集会 志位委員長が訴え


 日本共産党の志位和夫委員長を迎えて、「参院選勝利をめざす神奈川全県大集会」が二十一日夜、横浜文化体育館で開かれ、大型バス六十三台をふくめ全県各地から党員や後援会員、支持者ら約六千人が参加、床に座ったり、ロビーにも人があふれました。「新しい政治転換の展望をつかむ絶好の機会」「志位さんの話を聞き、たたかいの確信にしよう」と集会への期待が広がり、会場では志位氏の訴えにメモをとる人や、じっと聞き入る人の姿がめだちました。

 志位氏は、森首相の“退陣劇”など自民党政治のでたらめぶり、KSDや機密費疑惑をとりあげながら、「国民とともにきれいな政治をつくるという点でも、経済危機の立て直しの点でも、外交や基地の問題でも、どの分野でも自民党政治にかわる新しい日本の展望を堂々と示す党。この党を大きく躍進させてほしい」と力説。このなかで、二十日の日米首脳会談についてとりあげました。

 志位氏は「退陣する首相と会談しても時間の無駄」などアメリカのマスコミの酷評ぶりを紹介しながら、「首脳会談の結果はさんざんなものだった」と指摘。

 「えひめ丸」の事件では、日本の首相は、国民の怒りを代弁して交渉すべきだったが、森首相は「米側の迅速な対応に感謝」し、「事故が日米同盟に影響を与えるものではないと確信している」という始末で、「抗議もしなければ、徹底した責任追及の要望さえせず、逆に、アメリカから次々と勝手な要求をつきつけられた」と指摘しました。

 志位氏は、「銀行の不良債権処理を早期に行う」ことを「半年で結論を出す」と約束したことは重大だと述べ、「住専やそごうなど投機的な乱脈融資で破たんした企業への債権処理を急ぐのは当たり前ですが、いますすめられようとしているのは大変なことです」と指摘。「不況のもとでまじめに仕事をしても利益が上がらず、赤字経営におちいっている中小企業を十把ひとからげで『不良債権』として処理しろ、つまり融資の打ち切りをやれというものです。この不景気のなかでそんなことをやったら、倒産の激増、失業者の増大がひどくなるのは火をみるよりも明らかです」と強調しました。

 志位氏は、「日本の国会でも、政府でも決まっていない、こんなとんでもないことをアメリカで先に約束して帰ってくる、こんな政治には一刻もがまんがならないではありませんか」と厳しく指摘。「森内閣には日本を代表して外交を行う資格はない」と述べ、即時退陣とともに、「こんな内閣をかついで平気な自公保に厳しい審判をくだしていこう」と強調し、大きな拍手に包まれました。




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