2001年3月24日(土)「しんぶん赤旗」

あす投票 千葉知事選

河野候補が全力で訴え

志位委員長 きょう応援に


 多数激戦のまま最終盤に入った千葉県知事選挙が、あす二十五日、投票日を迎えます。有力四氏が横一線で競り合うなか、「明るい民主県政をつくる会」の河野泉候補(60)はただ一人、自民党・沼田県政の転換を掲げ、最後まで支持を広げ抜いて、勝利を勝ち取ろうと全力をあげています。日本共産党の志位和夫委員長も、二十四日午後三時半からJR市川、船橋、津田沼などで演説します。

 かつてない大混戦のなか、自民党推薦の岩瀬良三候補(67)は郡部の締めつけを強化。小泉純一郎元厚相が応援にはりつき、古賀誠幹事長は党県議に支持者の票を固めるよう指示、公明党県本部にも支持要請し支援をとりつけました。

 民主・社民が推す若井康彦候補(55)は、自民党も相乗りを検討した人物。アクアラインなどの巨大開発を「すばらしい産業基盤構想」と、自民党県政の継承を隠さず、終盤は党派色を押し出した訴えに、民主党の鳩山由紀夫代表が四回千葉入りしました。連合の支援も受ける市町村長らは、岩瀬、若井両陣営の間で動きが鈍っています。

 堂本暁子候補(68)は、政策をまったく示さず著名人だのみの宣伝を展開。「脱政党」をかかげながら、終盤は水野清元建設相に支援を要請するという無節操ぶり。自民党を取りこんだことで、支持者のなかからも「堂本さん終わった」との声が聞こえています。

 世論調査でも「県政の刷新」を願う人は七割以上。河野候補は、自民党県政の転換か継承かを最大の争点に、巨大開発優先を根本から転換する政策を訴えてきました。

 県民からは「自民党の政治を変えて」「他の候補者はみんな同じだ」などの声が寄せられ、「明るい会」は、最後まで支持を広げきろうと総力を上げています。




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