2001年4月 5日(木)「しんぶん赤旗」

みずからの経済政策破たんを自認したもの

党首討論後、志位委員長が感想


 日本共産党の志位和夫委員長は、四日の党首討論終了後、記者団から感想を問われ、「私が追及したのは、企業の収益があがっても、家計に回らないということだったが、これを森首相が認めざるをえなかったことは、みずからの経済政策の破たんを自認したものだ」と強調しました。

 志位氏は、討論で森首相が「金融対策や財政出動など対策をとってきたが、家計に回らなかった」とのべたことについて、「大銀行、ゼネコン応援策をやり、企業の収益が上がれば家計に回ってくるという、これまでの政府の経済論が成り立たなくなったことを認めたものだ」とのべました。

 また、消費を増やすために雇用対策や消費税減税が必要という声が上位を占めた日銀の調査結果について森首相が、「共産党は一部分をとりだして言う」などとのべたことに対し、志位氏は「日銀という公の機関がどうやって景気を回復させるかと調査した結果を、『一部の声』というのでは、まともな政治が成り立たない」と批判しました。




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