2002年1月5日(土)「しんぶん赤旗」

激動の時代、歴史の本流にたつ党の真価を発揮する年に

2002年党旗びらき 志位委員長があいさつ

「大運動」を必ず成功させ、国民にとって「頼もしい党」に


 日本共産党中央委員会は四日、二〇〇二年党旗びらきを党本部で行い、不破哲三議長、志位和夫委員長、石井郁子副委員長、上田耕一郎副委員長、浜野忠夫副委員長をはじめ、中央役員、各部局の責任者らが出席しました。志位委員長があいさつに立ち、「党創立八十周年の記念すべき年に、わが党が、激動の時代の本流に立つ党としての真価を大いに輝かせると同時に、『大運動』を必ず成功させ、つぎの政治戦では必ず勝利者となることを誓いあおう」と呼びかけました。


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2002年党旗びらきであいさつする志位和夫委員長=4日、党本部

 志位委員長は「激動の時代には、何が歴史の本流で、何が逆流かをしっかり見きわめることが大切だ」とのべ、その角度から世界と日本の問題を解明しました。

 世界の問題では、アフガニスタンへの米国の報復戦争について、「どれだけの民間人の犠牲者があったのか、国際法と平和のルールのどういう侵害があったのかを検証し、責任を明らかにし、教訓を引き出すことが国際社会に強く求められている」とのべました。

 そのうえで、アメリカが世界中に戦争を拡大することを公言し、ブッシュ大統領が、今年は「戦争の年」になると発言したことをあげ、「テロとの対抗」を看板にした新しい覇権主義の横行を絶対に許してはならないと強調。平和に向かう年にするための国際的な連帯を呼びかけました。

 志位氏は、戦争拡大にはきびしい批判の声が集中しており、アメリカの国際的孤立は避けられないとのべ、「ここに報復戦争という道の深刻な自己矛盾、自己破たんがある」と指摘。世界の平和秩序にさからう逆流にはけっして未来はないと強調し、「いま日本に問われているのはこうした逆流へのみじめな追随者をつづけていいのかという問題だ」とのべました。

 日本共産党が国際危機に対し、二度の各国政府への書簡やパキスタンへの調査団派遣など、人類の理性にそくした平和への努力を行ったことを紹介。これこそ憲法九条をもつ日本の責務であり、世界史の本流にたって二十一世紀に日本が生きる道だと強調しました。

 国内政治では、自民党政治の「ゆきづまりの産物」としての小泉内閣が、ゆきづまりをあらわしつつあるのが現在の特徴だとのべ、「自民党総裁が『自民党をぶっ壊す』と叫び、パフォーマンスだけで古い流れを、あたかも未来ある流れだと偽る曲芸は長くはつづくものではない」と指摘。

 ゆきづまりの深刻なあらわれの一つが、経済危機へのかじ取り不能だとのべた志位氏は、「小泉改革」は日本経済を「デフレ・スパイラル」の真っ暗やみに突き落とす自殺的な経済政策であり、その破たんのなかで“右往左往”がはじまっていると指摘。これに対し、「庶民の暮らしを元気にして経済を立て直す日本共産党の『日本改革』の提案を大きく対置し、国民的なたたかいで、まやかしの流れを正面から打ち破ろう」と呼びかけました。

 同時に、「古い支配勢力がどんなにゆきづまっても、新しい政治を担う勢力が主体的な力を大きくしなければ自動的には政治は変わらない」と強調。日本共産党があらゆる分野で「たたかいの組織者」となること、「大運動」で党を強く大きくする国民的意義はここにあるとのべ、国民から見て本当に「頼もしい党」とうつるところまで草の根での国民との結びつきを強めようと呼びかけました。

 最後に、十一月、十二月のとりくみで前進の一歩を開始した「大運動」について、どうやって「支部が主役」の全党運動にしていくかの留意点を二点にわたってのべ、この間のとりくみから確信と教訓をひきだし、目標達成を必ずかちとろうと訴えました。