2002年5月16日(木)「しんぶん赤旗」

中国・新華社取材団と志位委員長が懇談


 志位委員長は十五日、党本部を訪れた中国国営通信社・新華社の取材団と懇談しました。訪れたのは、元新華社副社長で記者の高秋福氏ら四人で、日中関係や日本共産党の党活動、社会主義への展望などについて熱心な懇談となりました。

 両国関係の二十一世紀の展望について問われた志位委員長は、一九九八年に日中両党首脳会談で不破議長が提唱した日中関係における五原則がいよいよ重要となってくると思うと述べました。

 特に日本政府の資質としては、侵略戦争の反省を行い、「一つの中国」の立場を堅持することが両国関係発展のカギであると語り、中台関係について、中国首脳らが台湾の住民の意に配慮した発言をしていることに注目していると話しました。

 中国の社会主義市場経済の事業についてふれた志位氏は、「私たちの社会主義日本の展望では、計画経済と市場経済の弾力的結合を展望している」とし、社会主義を目指す各国の運動について「その国にはその国の発展の独自の仕方があり、私たちも独自のやり方を探求している」と語ったのに対し、高氏は「各国のやり方はそれぞれ。これが基本原則です」と応じました。

 志位氏は、日本共産党の党生活について、週一回の支部会議を大原則にしていると紹介。「温かい人間集団の基礎となるのが支部会議。党員の元気の源です」と述べました。