2002年7月16日(火)「しんぶん赤旗」

日本共産党創立80周年

祝賀メッセージ



 日本共産党創立八十周年にあたり、キューバ共産党中央委員会とベトナム共産党中央委員会から寄せられた祝賀メッセージの全文は次の通りです。

キューバ共産党中央委員会

 日本共産党議長

 不破哲三同志

 キューバの共産主義者は大きな喜びをもって、同志であり、戦闘的な日本共産党の創立八十周年をお祝いします。それは、社会主義と共産主義の赤旗をしっかりと掲げ続けた八十年です。

 困難と栄光のすべての年月にわたって日本共産党が歩んだ道は容易なものではありませんでした。軍国主義と帝国主義の超国家主義者は日本共産党に襲い掛かりました。日本の共産主義者は、ろう獄や地下活動、労働組合運動、学生運動の場で断固としてたたかい、ファシズムおよび軍国主義、戦争の計画を世界で勝利させないため、巨大な貢献をしました。それらのたたかいのなかで倒れた同志は数え切れません。

 第二次世界大戦が終わって、日本共産党は、資本主義の搾取者や軍国主義の復活、腐敗した政治家、米軍駐留に反対し、労働者階級と国民大衆の権利、平和と諸国民の連帯を要求して休みなくたたかい続けてきました。

 日本共産党は、党創立八十周年を、帝国主義がテロ撲滅を口実にした全世界的規模の戦争に乗り出している複雑な時期に迎えています。帝国主義はこの口実を用いて、新自由主義に反対してたたかっている人々や、左翼組織、労働組合、環境保護や平和を擁護する人々を攻撃しています。テロ撲滅の名で、諸国は平和主義的政策を捨て去るよう迫られており、軍備拡張主義と戦争、また、米政府が実施する国家テロに組み込まれかねません。

 キューバは四十年以上にわたってテロに苦しめられてきました。今日、われわれの五人の兄弟(スパイ容疑によりマイアミで逮捕されたキューバ人)は、米国のろう獄で非人道的な条件のもと、長期かつ不公正な懲役刑に服しています。五人の兄弟の行為はまさに、米政府が支援するテロがキューバ人と米国人の生命を再び奪うのを避けるためでした。これらの兄弟たちの釈放を求めるたたかいで、われわれはこれまで同様に、日本共産党の連帯が示されるものと確信しています。

 キューバ共産党指導部の名において、党幹部と党員は、この八十周年記念とあなたがたが取り組む新たな課題における成功を期待しています。

 キューバ共産党中央委員会



ベトナム共産党中央委員会

 日本共産党中央委員会 御中

 日本共産党創立八十周年記念にあたり、私たちは、皆さん方に最も熱烈な祝賀のあいさつを送ります。

 今から八十年前の日本共産党の誕生は、日本の労働者階級と人民の革命闘争の歴史に新しい一ページを開きました。きわめて困難なたたかいの道のりを通じて、皆さん方の党は、独立、民主、平和、社会進歩の日本を目指し、核兵器のない、平和で、平等な世界を目指す崇高な目標に向けて、たゆまず奮闘してきました。

 その粘り強いたたかいのなかで、日本共産党はますます強大になり、幾多の大きな勝利をおさめ、日本の政治生活においてますます重要な位置を占め、平和、民族独立、民主主義、社会進歩を目指す共通のたたかいに積極的に寄与してきました。

 私たちは、過去数十年間に私たち両党の間の伝統的な連帯と友好の関係が絶えず強化され、発展していることを喜びをもって受けとめています。ベトナム共産党とベトナム人民は、以前の民族独立と国土統一のためのたたかいの事業において、また、今日の社会主義建設の事業において、日本共産党と日本人民がベトナム人民に寄せられた貴重な支持と援助を永遠に記憶にとどめます。

 この機会に、私たちは、日本共産党がみずからの崇高な事業において、多くの新しい、いっそう大きな勝利をおさめられるよう希望します。

 ベトナム共産党中央委員会