2003年3月12日(水)「しんぶん赤旗」

イラク攻撃反対

志位委員長、市田書記局長ら先頭に


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イラク戦争反対全国いっせい行動街頭演説で訴える志位和夫委員長=11日、東京・新宿駅東口

 「イラク問題をめぐる情勢は重大な緊迫した場面に入っています」。夕刻、JR新宿駅東口で次々足を止める市民に志位委員長はこう切りだし、アメリカのイラク戦争にまったく道理がないことを三点にわたって厳しく告発。(1)本格的な軌道に乗りつつある国連査察を無理やり中断し、平和的解決への道を閉ざす(2)国連憲章のルールを正面からじゅうりんする(3)戦争になれば犠牲者の数ははかり知れない――として、「戦争を食い止めるために、いま力を尽くしましょう。声をあげて行動しましょう」とよびかけると、大きな拍手がおきました。

 「戦争への危機は深刻だが、世界で起きている平和と理性の流れをみてください」と語りかけた志位氏。国連安保理で査察継続、武力行使反対を求める仏ロ独中などの流れ、イラク攻撃反対の宣言をあげた非同盟諸国の流れ、アラブ・イスラム諸国での戦争拒否の流れ、それらを支える地球規模での反戦平和の声をあげ、「これらは人類の歴史、二十一世紀の世界にいきるもの」と強調しました。

 志位氏は、日本共産党が戦争反対を主張するだけでなく、世界各国に直接足を運び、イラク攻撃反対で一致を築き上げてきた姿を紹介し、平和解決で知恵と力を尽くす決意を表明しました。政府・与党がひたすらアメリカに追随して、「利敵行為」などと反戦平和の声を敵視しているのにたいして、これこそ「平和の敵だ」と厳しく批判。「戦争勢力を包囲して平和解決の可能性を最後まで追求しましょう」と力強くよびかけました。