2003年4月7日(月)「しんぶん赤旗」

川崎・横浜で志位委員長委員長

日本共産党の前進必ず

平和・暮らし・地方政治が大争点


 いっせい地方選前半戦の投票(十三日)前ラストサンデーとなった六日、各党・各候補とも宣伝、組織戦に全力。日本共産党は、志位和夫委員長が神奈川の川崎、横浜両市の六カ所、市田忠義書記局長が大阪、兵庫の六カ所で訴えたのをはじめ、党幹部、国会議員が全国をかけめぐりました。神奈川には公明党の神崎武法代表も入り、「共産党に負けるわけにいかない」と繰り返し演説。市田書記局長が応援に入った大阪・大正区で「オール与党」勢力が府議候補を一本化するなど、各地で日本共産党落としのシフトをつよめ、「共産党をこれ以上増やすわけにいかない」(自民党の埼玉県議候補)と必死です。全国どこでも大激戦となっており、日本共産党の候補者、党支部・後援会は、なんとしても勝ちぬこうと大奮闘。日本共産党のかけがえのない役割を語り、宣伝、支持拡大など全力をあげました。

川崎、横浜で 志位委員長

大阪、兵庫で 市田書記局長

 志位委員長は、川崎市多摩区を皮切りに、川崎区、横浜市鶴見、保土ケ谷、港南、戸塚の各区を分刻みでかけめぐり、「相手陣営も危機感を燃やす大激戦です。ご支持の輪を広げに広げてください」と、県議・市議候補全員の必勝を気迫を込めて訴えました。志位氏の訴えに、市民が次々と足をとめて聞き入り、六カ所あわせて六千人の聴衆となりました。

 公明党は、告示日に反共演説をした浜四津敏子代表代行に続き、神崎武法代表がこの日、横浜、川崎両市に入って猛烈なテコ入れ。連合神奈川は、公明党の県議・市議候補を推薦するなど、各党の激烈なぶつかり合いとなっています。

 志位氏は、選挙戦で明りょうになった平和、暮らし、地方政治をめぐる争点を力説。アジアと中東各国に直接足を運び、イラク問題の平和解決のために力を尽くした日本共産党を「口先だけ」と攻撃する公明党のうそに反論し、「米国に行って戦争の後押しをしたのが公明党ではないか。こんな戦争勢力に絶対に負けるわけにはいきません。平和のために行動してきた日本共産党に平和の願いをこぞって託してください」と訴えました。

 自民、公明、民主などの「オール与党」県政・市政のもとで進む福祉・暮らしを切り捨てて、巨大開発に熱中する「逆立ち」政治を告発。国保証を取り上げられた世帯が一年間で五倍に増え、日本共産党が無慈悲な取り上げをやめさせる政策を提案しているとのべると、涙ぐんで聞き入るお年寄りもいました。

 志位氏は、イラク戦争に出撃している米空母機動部隊の撤退を一貫して求めている党県議団の姿も示し、「『基地のない神奈川』を堂々といえるのは日本共産党しかありません。暮らし、平和を守るうえでも必ず勝ち取らせてください」と訴えました。

 川崎駅前でビラを握りしめていた高橋悌蔵さん(67)は、「聞いていて涙が出てくる。年金暮らしの私らを助けてくれるのは共産党だけです。公明党は卑劣なことをやっている。人のいのちを何だと思っているんだ。こんな党が当選したら大変なことになる。絶対に共産党を勝たせたい」と決意を新たにしていました。

 鶴見駅西口で拍手をおくっていた汐田総合病院友の会内有志後援会の森田ヤイ子さん(63)は、「志位さんの話にみんな相づちを打ちました。公明党は、戦争にも医療改悪にも賛成です。炊き出しもして、みんなでがんばって支持を訴えています」と語っていました。