2003年4月11日(金)「しんぶん赤旗」

米の先制攻撃に参戦する有事法制は許されない

たたかい広げ選挙でも審判を

志位委員長が会見


 日本共産党の志位和夫委員長は九日、徳島市内でおこなった記者会見のなかで、与党三党が九日の衆院有事法制特別委員会で、有事法制「修正」案の趣旨説明を強行したことについて、「イラク戦争のきな臭い雰囲気を利用した“火事場泥棒”的な強行の動きに反対するたたかいを急速に広げることをよびかけたい。国会でのたたかいとともに、いっせい地方選挙でこのくわだてを許さない審判をくだすことを訴えたい」と表明しました。

 有事法制の危険性について、米軍の海外での戦争に日本が武力行使をふくめた本格的な参戦をはかり、国民をその戦争に強制的に総動員するという本質は「修正」案でもまったく変わっていないと指摘。さらに、「米国がイラクで、先制攻撃戦略を本格的に発動しているもとで、イラク型の先制攻撃の戦争に日本が加担し、国民がむりやり協力させられる重大な危険が現実のものとなってくる」と批判しました。

 有事法制に反対するたたかいについて、野党四党はそれぞれ立場はあるが、国連決議もなしのイラク戦争に反対するという点では一致していることを指摘。「米国のイラク戦争のもとで有事法制がこれまでにもましてリアルな危険をましていることをふまえ、反対の共同が築けるように力をつくしていきたい」とのべました。