2003年10月29日(水)「しんぶん赤旗」

NHK「ニュース7」で 志位委員長

悪政を競い合う「2大政党制」を批判


 日本共産党の志位和夫委員長は二十八日のNHKテレビ「ニュース7」に出演、インタビューに答えました。

 「マニフェスト(政権公約)」について志位氏は、「自民党、民主党とも消費税増税、憲法改悪の方向が共通して出て、競い合うようにすすめられている中身が大問題」とのべ、「悪い政治にストップをかける選挙としても位置付けている」とのべました。

 二大政党制について、「(消費税増税、憲法改悪の)悪い方向の政治を競い合うような二つの政党ができあがると日本の政治にとっていい方向にならない、未来が開けてこない」と指摘。「自民党政治の枠組みを大本から変える、『国民が主人公』といえる国に切りかえる改革が必要だ」とのべました。

 年金改革について「基礎年金への国庫負担を二分の一に直ちに引き上げる」とのべ、財源は公共事業費の削減など歳出の見直しを充てることを強調。将来的には「最低年金保障制度」をつくり、国費と事業主負担で土台がしっかりした年金制度をつくる提案を紹介しました。

 憲法問題について「憲法九条は日本の宝だと考えます。いまの改憲の動きは、九条を取り払って、日本がアメリカといっしょに海外のどこでも戦争ができる国にしてしまおうという動きですから、断固として九条をまもりぬくという立場を貫いてがんばりぬきたい」とのべました。