2004年1月18日(日)「しんぶん赤旗」


新綱領採択 新たな躍進の世紀へ

日本共産党第23回大会 決議採択し閉幕

開拓者の党の力つくし参院選勝利を

志位委員長(決議案)、不破議長(綱領改定)が結語


 十三日から静岡県熱海市の伊豆学習会館で開かれていた日本共産党第二十三回大会は十七日、全党の活発で熱気あふれる討論で練り上げられた綱領改定案と大会決議案を採択、大会決定実践の先頭にたつ百四十八人の新しい中央委員会を選出して五日間の歴史的な大会の幕を閉じました。


不破議長が閉会あいさつ

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決議案・当綱領改定案を採択する日本共産党第23回大会=17日、静岡・熱海市、伊豆学習会館

 大会最終日は午前九時半に開会。中央委員会を代表して志位和夫委員長が大会決議案についての討論の結語を、不破哲三議長が綱領改定案についての討論の結語を、それぞれおこないました。

 採決に移り、補強・修正を加えた大会決議案と中央委員会報告、討論の結語を全員一致で、補強・修正を加えた綱領改定案と中央委員会報告、討論の結語を圧倒的多数(反対一)でそれぞれ採択しました。

 四十三年ぶりの綱領改定。「新しい時代を開こうとする開拓者の集団として綱領を大いに語っていきたい」「希望ある未来社会論を国民に語れるのは日本共産党だけ。帰ったらすぐに街頭から訴える」=新しい綱領を語り具体化する決意を何人もの代議員が話しました。

 若い世代の生き生きとした姿が、輝いた大会でもありました。「悩んでいたが。青年・学生のパワー結集へ勇気をもらった」と二十八歳の青年代議員。志位委員長が結語で「わが党の未来は、大いに洋々と開けている」とのべると、参加者は力強い共感の拍手で応えました。

 参院選挙勝利とそのための総選挙時比130%の「しんぶん赤旗」読者拡大。大会決議の提起へ決意がみなぎりました。「宿舎での討議も白熱しました。それが結語でとりあげられ、中央と地方の連帯を感じました。果敢に挑戦します」(参院選挙区候補者)。休憩時には正面舞台前で比例候補を囲む輪が次々とでき、県や地区を超えて勝利へ向けてエールを送り合う姿が。

 役員選考委員会、役員選挙管理委員会、資格審査委員会の報告をうけ、役員選挙の投票がおこなわれました。投票の結果、中央委員百二十九人、准中央委員十九人を選出、新中央委員会の成立を確認しました。

 休憩の間に第一回中央委員会総会、幹部会が開かれ、四役をはじめとする一連の人事を決定。大会にこのことを報告し、最後に不破議長が閉会のあいさつをのべました。

 不破氏は、大会準備の過程でも「不屈の党」「科学の党」の真価が発揮されたとのべ、党大会の成果として(1)新しい綱領が二十一世紀における社会進歩の事業の道しるべとなる(2)課題に挑戦する勇気のある決断が会場にみなぎった(3)海外の代表と日本共産党との間の連帯が深まるすばらしい機会となったと強調。「全党の英知と努力、奮闘によってかちとった党綱領と大会決議をかかげ、二十一世紀における日本共産党とその事業の躍進と当面する参院選挙で確実に前進めざして、知恵と力のすべてをつくそう」とよびかけました。

 大会最終日の議事はCS通信とインターネットを通じて生中継されました。

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