2004年3月1日(月)「しんぶん赤旗」

職場支部の力で参院選勝利へ
つながり生かし読者5割増に挑む

日本共産党神奈川県委 職場支部学習交流集会開く


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全県職場支部学習交流集会で発言する志位委員長=2月29日、神奈川県内

 日本共産党神奈川県委員会は二十九日、横浜市の保土ケ谷公会堂で志位和夫委員長を迎えて、参院選勝利、党勢拡大の飛躍をめざす「全県職場支部学習交流集会」を開きました。県内各地から四百四十人が参加しました。午後の冒頭に志位委員長が発言、最後に小池潔県委員長は全参加者がただちに「しんぶん赤旗」読者拡大に挑戦するよう行動を提起しました。これにこたえて参加者も奮闘。同日、県党組織は五百人を超える読者を増やしました。

 小池晃(比例区候補)、はたの君枝(選挙区候補)の両参院議員があいさつ、「労働者に希望の火をともすことのできるのは共産党。職場支部のみなさんといっしょにがんばりたい」(小池さん)「問題の根源である長時間労働に切りこんでいきたい」(はたのさん)と決意をのべました。

 各職場支部、党組織の代表や第二十三回党大会に参加した青年代議員など十五人が発言。新しい綱領を力に「なんとしても参院選に勝つ」という思い、ためらいを乗り越えて総選挙時比三割増、五割増の読者拡大をやりぬく力強い決意、実践が交流され、会場は熱気に包まれました。

 民間企業の職場支部は、居住支部の活動が刺激になり、故郷の親せきに訴えたのを手始めに職場でも読者を増やせた経験を紹介、「共産党の勝利をのぞむ支持者に『赤旗』の魅力と参院選勝利を迫力をもって訴えれば必ずこたえてくれる」とのべました。二月に日刊紙一人、日曜版十七人の読者を増やし、最近にない成果をあげた民間大企業の職場党組織は神奈川で総選挙の二・七倍の八十万の得票を実現し、参院選勝利のために「いままでやったことのない活動に挑戦している」各支部の活動をリアルに紹介。十六年二カ月にわたって毎月連続読者拡大を続けている努力を報告した民間職場の支部の発言は参加者に衝撃を与えました。


党を大きくして選挙に勝ち、
政治を変え、職場を変えよう

志位委員長が発言

 志位委員長は、午前の討論をうけ午後の冒頭に約一時間二十分発言。この時間にも全国の党組織が「しんぶん赤旗」読者三割増めざし大奮闘していると報告するとともに、神奈川県党組織のなかで職場支部が占める位置からも、参院選勝利、党勢拡大の運動にとって、その果たす役割が決定的であり労働者魂を発揮し知恵と力つくし参加しようと呼びかけ、問題提起をしました。

 第一は、日本の情勢をどうつかむか。対話のなかで「この政治を何とかしてほしい」「共産党にがんばってもらわないと」という声がよせられていること、ここには今日の情勢の反映があるとのべ、総選挙後、「二大政党」といわれる政党が国政の基本問題で責任のない態度をとり、対照的に日本共産党がどんな問題でも道理ある姿勢をつらぬいていることをイラク派兵、年金大改悪、憲法問題、北朝鮮問題など具体的事例をあげて解明し、ここに運動を前進させる大きな客観的条件があるとのべました。

 第二は、職場の情勢について。小泉首相が「改革の芽がでた」「景気が回復軌道にのった」などといっているが、実態は「二極化」の進行だとのべ、ごく一握りの大企業のみ潤い、賃金・雇用破壊が続いていることを具体的指標をあげて指摘。「こんな異常事態は歴史上、初めてのことです。リストラ、賃下げ、人減らし、不安定雇用への置き換えによる巨大収奪のうえに、ごく一握りの『勝ち組』といわれる大企業が大もうけをあげている。こんなやりかたでは国民生活を破壊するだけでなく日本経済の前途もなくなる」と告発。全労連と党がとりくんでいる賃金の底上げと雇用を守るルールづくりの闘争が全社会的意義をもつ大義ある闘争であることを明らかにしました。このなかで労働者支配の柱だった「パイの理論」が完全に破たんするなど激動的変化が進んでいると指摘。「日本と職場の情勢の両面からみても、私たちの運動を前進させる条件がひらけています」とのべました。

 第三は、職場支部の選挙活動と党勢拡大をどう発展させるかです。読者三割増を提起した党大会の準備過程をふりかえりながら、大会での大論議をへてこの提起が積極的にうけとめられたことに、大きな感銘をうけたことを報告。そのうえで職場支部が果たすべき「たたかいの組織者」としての役割と選挙勝利・党建設の課題のかかわりについてのべました。

 職場の実情、会社や労働組合の動きからいって、“まず職場の要求にもとづくたたかい、つぎに、自覚を高めて政治の話”という段階論でいくと難しい運動にもなりかねないとのべ、“職場要求の窓口”“政治の窓口”の両方から、自由闊達(かったつ)に党を語り、党を大きくする活動をすすめる重要性を強調しました。

 選挙勝利・党勢拡大は目前の待ったなしの課題であり「たたかいの組織者」としての先駆的役割を発揮しながら、「『党を大きくし、政治変え、職場を変えよう』、『職場の情勢は厳しくとも、選挙勝利の対話と「赤旗」をふやすことはすぐできる』を合言葉にして足をふみだそう」と提案。午前の討論からも、職場でも地域でも、あらゆるつながりを生かした活動の重要性がうきぼりになったとし、「全国は一つ」の見地で労働者の力を存分に発揮しようとよびかけました。

 対話をすすめるさい、不破議長の大会での結語を紹介しながら、新しい綱領をふまえ語りあう大切さを、現在の日本について、現在の世界について、未来社会論についての三点にわたって解明し、「新しい綱領を力に運動をすすめようではありませんか」とよびかけました。