2004年3月24日(水)「しんぶん赤旗」

参院選で日本共産党をのばし

希望ある政治を

川崎北部地域の演説会で


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志位委員長の訴えに聞き入る人たち=23日、川崎市多摩市民館ホール

 志位委員長が訴え 志位和夫委員長を弁士にした日本共産党演説会が二十三日、川崎市多摩区の多摩市民館で開かれました。参院選の勝利を目指し県内トップをきって開かれた演説会(川崎北部地域)には、貸し切りバス二十三台で訪れた人など九百人が参加しました。小池晃(比例代表候補)、はたの君枝(神奈川選挙区候補)の両参院議員の必勝の決意と熱気で会場はいっぱいになりました。

 志位委員長は、小池氏とはたの氏の政治姿勢と豊かな実績を詳しく紹介。そのうえで「異常なアメリカいいなり」「大企業・財界の横暴」という政治の悪にメスを入れる党の日本改革のプログラムを縦横に語りました。

 このなかで小泉政権が強行するイラクへの自衛隊派兵の世界的な孤立ぶりを強調。侵略戦争に乗り出した米国主導の「有志連合」が「崩れつつある」と力説。スペインの総選挙で派兵推進の国民党政権が敗北し、ホンジュラスも大統領が「駐留を継続する条件はない」と言明、ニカラグアは派兵部隊の撤退を決めていることを紹介しました。

 戦争と占領に反対の行動が地球を覆うように広がっていることを強調し、「国連無視の『有志連合』という名の侵略連合に未来はありません」と訴えました。

 また、米軍横須賀基地に、空母キティホークに代わり、〇八年から原子力空母の配備が狙われていることを指摘。その地ならしとして、(1)乗務員の増加に備え「池子の森」をさらに破壊する家族住宅建設計画(2)横須賀基地のふ頭の延長(3)騒音が35%も増加する空母艦載機スーパーホーネットの配備―が進められていることを告発。「空母を未来永劫(えいごう)居座り続けることを許していいのか。『基地のない神奈川、ほんとうの独立国といえる日本を』の願いを日本共産党へ」「参院選を『国民が主人公』といえる日本への一歩にしよう」と訴え、会場から大きな拍手が送られました。

 はたの候補は「この六年間、三十五人以下学級の実現など多くの問題で全力をあげてきました。引き続き国会で頑張らせてください」と訴え。小池候補は「小泉政治の悪政を直す最良の特効薬は日本共産党の勝利です。一緒に冷たい政治の流れを変えましょう」と訴えると会場は大きな拍手に包まれました。

 定数三を争う神奈川選挙区には、はたの候補のほか四氏が立候補を表明。前回共倒れの自民党は候補者を一人にしぼり、選挙区で現有二議席を目指す民主党は労働組合ぐるみで比例候補、選挙区候補の押し出しに取りくんでいます。社民も候補者を擁立。候補者を立てていない公明は比例ポスターを昨年から一気に張り出すなど、各党とも本腰で取り組みを強めています。

 地元の多摩区から来た男性(73)は「志位さんが中南米の方々と会っているという話が聞けて、世界が大きく変化していることがわかり大変よかったです。参議院選挙を日本の政治を面白くする第一歩にしたい」と話していました。

 前列で熱心に聞いていた高校一年の男子学生(16)=多摩区=は「平和に向かっている世界の動きと日本共産党の役割が本当によく分かり、元気がでました。それにくらべて、アメリカべったりの日本の政治は異常です。早く選挙権がほしい」といいます。