2004年4月4日(日)「しんぶん赤旗」

志位委員長、日本改革の提案を縦横に語る

保守の首長、議員ふくめ1800人が参加

三重・四日市で演説会


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会場をうめた聴衆に訴える志位和夫委員長=3日、三重・四日市市文化会館

 三重県四日市市で三日午後、志位和夫委員長を迎えた日本共産党演説会が開かれました。県委員会が幅広い人々への参加をよびかけるなかで、会場の四日市市文化会館には、菰野(こもの)町長や朝日町長など周辺自治体の首長、保守系議員を含めて各界、各地域から幅広い聴衆約千八百人が詰めかけ、ホールは同市の演説会では一九八〇年代以来、満員になりました。(4面に関連記事)

 大きな拍手に迎えられ登壇した志位委員長は「いよいよ参院選も目前。日本共産党はどんな日本をめざしているのかをお話ししたい」と語りかけ、国民の不安や怒りの根っこにある「二つの異常なゆがみ」――(1)大企業・財界の横暴勝手がひどすぎる、(2)こんなひどいアメリカいいなりの国はない――をただして、「国民が主人公」の日本をめざす日本共産党の日本改革の提案について、縦横に語りました。

 そして、二十一世紀の激動する世界の情勢にふれ、「日本共産党のめざす改革の方向は、世界の多数の国々がめざす方向とも一致しています」と参院選での前進を訴えると、大きな拍手がわきおこりました。

 演説会では、志位委員長に先立ち、佐々木憲昭衆院議員が、年金法案をめぐって緊迫する国会情勢を報告。

 笠井あきら参院比例候補は、イラク戦争・占領に反対する世界の本流に逆らう小泉政権を厳しく批判。なんとしても議席を取り戻し、アメリカいいなりの政治を転換する日本改革を進めたいと決意を述べました。

 全国最年少二十九歳の中野たけし同三重選挙区候補は、青年の雇用をめぐる県内の厳しい情勢を報告し、雇用拡大に全力をつくしたいと、力を込めて訴えました。

 訴えを聞いた四日市市の大学生・女性(18)は「経済もイラク派兵もアメリカいいなり。こんなんじゃだめだ。変えていかなきゃ、と思いました」と話していました。

 津市の学生・男性(24)は「収入のない学生からも年金の保険料をとるという今の制度はまちがっていると思う。志位さんの言うように、消費税増税を年金の財源にするのはだれにでもできる。国民のくらしを応援する年金制度にすることこそが政治の役目だと思いますね」と話していました。