2004年4月7日(水)「しんぶん赤旗」南関東版

川崎市南部で党演説会 志位委員長訴えに850人が共感の拍手

大企業・アメリカ言いなり

このゆがみ正せるのは日本共産党

 日本共産党の志位和夫委員長を迎えての党演説会が五日、川崎市川崎区の市立労働会館で開かれました。会場は立ち見が出る八百五十人が来場。川崎南部の同会場の党演説会では一九九五年以来の満員となり、「自民党政治をただせるのは共産党だけとわかった」「あすから共産党の改革提案を語っていきたい」などの熱気に包まれました。

 志位委員長は、国民の不安や悩みの根っこに「大企業・財界の横暴勝手」と「アメリカいいなり」という、自民党政治の二つの異常なゆがみがあると指摘。「他の政党がタブーにしているこの二つのゆがみに正面からメスを入れ、『国民が主人公』の日本をつくろうというのが、日本共産党の改革の提案です」とのべ、年金改悪、消費税増税、憲法改悪、自衛隊のイラク派兵などいま国政の焦点となっている問題を、二つのゆがみを根本的にただす視点から、わかりやすく解明しました。

 年金問題では、日本共産党の新しい年金政策を紹介しながら、年金の財源を口実に消費税増税を主張する自民、公明、民主、社民の各党をきびしく批判。「いまこそ年金大改悪反対の声をあげていこう」と呼びかけると、会場から「そうだ!」の声が飛びました。

 最新のイラク情勢や激動する世界の動きを紹介しながら、世界で孤立を深めるアメリカいいなりの小泉・自民党政治に「未来はない」と指摘。「二十一世紀の世界の流れに一致しているのが、日本共産党の改革提案です。参院選挙を、日本で前向きの激動をつくる第一歩にしようではありませんか」と訴えると、共感の大きな拍手がしばらく鳴りやみませんでした。

 演説会では、小池晃(比例代表)、はたの君枝(神奈川選挙区)両参院議員が再選へ向けた決意を表明しました。

 笠木隆・衆院神奈川十区候補と党川崎区後援会の鏡専一会長が、それぞれ支持を訴えました。

 初めて演説会に参加した男性(46)=自営業=は「本当に力強い演説会でした。私たち商売人の営業をさらに悪化させる政策をとっている小泉内閣の悪政を変えるため、参院選で共産党に勝利をかちとってほしい」と語りました。

 専門学校生の男性(24)は「これから就職なので、『労働時間の短縮』を呼びかける共産党に頑張ってほしい」と話しました。

 演説会が終わると、小池、はたの両参院議員は出口に駆けつけ、聴衆一人ひとりと握手しました。

 両氏の手をしっかり握りしめ、「元気が出ました」と声をかけていた女性(70)=飲食店経営=は「お店を閉めてきたかいがあった。共産党を勝たせて不況で苦しむ世の中を明るくしないとね。あすからハンドマイクで訴えますよ」と話していました。

 演説会に向けて、はたの参院議員や佐野仁昭市議らが、商店街を訪問し参加を呼びかけました。党支部と後援会は目標を決め、ビラ配布や電話、ハンドマイク宣伝などに取り組んできました。

 二十人が参加した党渡田支部の綿貫貴美枝支部長(60)は「ビラを全戸配布するだけでなく、二十件ほどと直接対話し、『しんぶん赤旗』も増やしてきました。志位さんが話した二つのゆがみをただす仕事は共産党しかできない≠ニいう言葉に確信がわきました」と決意を語っていました。

党伸びれば希望開ける
小池参院議員(比例候補)の決意

 小池晃(比例候補)、はたの君枝(神奈川選挙区候補)の両参院議員は参院選必勝の決意をのべました。

 医師でもある小池さんは小泉内閣になって財界・アメリカいいなりの自民党政治の病気がひどくなったと指摘。「特効薬は、日本共産党を大きく伸ばすことです」と訴えて、自民党政治の病気を治す治療法「日本改革の提案」を紹介しました。

 年金保険料の連続値上げと、月平均四万六千円の国民年金受給者にまで給付の一律15%削減を強いる政府の年金改悪案を厳しく批判。公明党の坂口厚労相が五年前の国会で基礎年金の引き上げを求めていたことを紹介すると、会場から驚きと怒りの声があがりました。

 年金財源で、圧倒的多数の国民は消費税増税に反対しているのに、日本共産党以外の政党が消費税増税を主張している現状を指摘、消費税増税に頼らない日本共産党の年金政策にもふれながら、「日本共産党が参院選で勝ち抜いてこそ、国民が二十一世紀に希望を持って生きていくことができます」と訴えました。

 最後に、地元の川崎協同病院が昨年、自民、公明党から卑劣な攻撃を受けたことにふれ、「医療改悪を進め国民の命を奪ってきた自民、公明党に、川崎市民の命を守るため身を尽くし頑張ってきた病院を批判する資格など一かけらもありません」と訴えると、大きな拍手が起こりました。

何としても再び国会へ
はたの参院議員(神奈川選挙区候補)の決意

 はたのさんは、国会初質問から粘り強く取り上げてきた三十人学級が全国に広がってきた実績を語り、ついに四月から県内一部の小学校で三十五人以下学級が実現したことを紹介。「すべての学校で三十人学級を実現するため引き続き頑張りたい」と決意をのべました。

 区内の商店街を訪問した際、商店主から四月からの消費税制度の改悪に対する怒りの声が多数寄せられたことを紹介。「市民いじめの政治は許さないという声を川崎から国会へぶつけましょう」と訴えました。

 神奈川選挙区六人の参院議員で、自衛隊派兵反対、憲法を守れと訴え、有事法制反対のボタンを押した唯一の議員だと自己紹介して、「みなさんの願いを実現するため、何としても国会に戻らなければならない。参院選勝利のために、力を尽くす決意です」と訴えると、会場は激励の掛け声と拍手に包まれました。