2004年4月10日「しんぶん赤旗」学習党活動版

三重 屋内で80年代以降最高の1800人 日本改革の提案に共感

全党運動の跳躍台に、演説会後、党員8人、読者89人

 三重県党組織が三日、四日市市で志位和夫委員長を迎えて開いた演説会は千八百人の聴衆がつめかけました。八〇年代以降、屋内演説会としては最高の参加でした。「イラク、年金問題をはじめ党の考えを聞きたい」という党への関心の高まりを示すものと確信。演説会後に党員八人、「しんぶん赤旗」日刊紙七人、日曜版八十二人の読者をふやしており、三月のテンポの倍以上になっています。

大嶽隆司県委員長は「予想を上回る参加者でした。有権者はイラク、年金問題をはじめ平和、暮らしで先行きが見えない。どう考えたらいいか、志位委員長に聞きたいと参加されたのではないか」といいます。青年や若い母親の参加が目立ち、急きょ保育要員を二人から八人にふやしました。

 感想文も百五通寄せられました。「世界の動向と改革の見通しに非常に感銘を受けました」「明るい展望のある話、うれしくなった。こんどこそ共産党を大きくしたいと思った」「改憲がアメリカの押し付けとは知らなかった」と日本改革の提案に共感を示すものが多く、「入党したい」「日曜版を購読したい」と意思表示する人もいました。

 党組織は、演説会に向けて連名ポスターを会場のある北勢地区の二千五百枚をはじめ計五千枚張り出しました。「志位委員長きたる」の立て看板も五十本設置、案内ビラ二万枚を配布したほか、地元紙に三万六千枚の案内ビラを折りこみました。宣伝カーも十日間にわたって二台から三台、土曜・日曜日は十台運行し、まちの雰囲気をいっぺんさせました。一方、案内活動も地元の北勢地区を中心に「いってくれる人だけでなく思いきってひろく誘おう」と"名簿と地図"をもとに案内。四十二台のバスを配置しましたが、「バスに乗り切れない」「さそえばさそうほど参加がひろがる」などの声が寄せられました。

 大嶽委員長は「有権者への党への関心、宣伝とともに党員自身が、"こんどの選挙は勝ちたい"と強く思っている。これが、『ぜひ参加を』との訴えに迫力をましたと思う」といいます。

 同時に県委員会は、演説会を全支部・全党員決起の一歩と位置づけました。全県から83%、北勢地区からは98%の支部が参加。とくに北勢地区は半数を超える党員が参加しました。大嶽委員長が援助にはいったさい地区委員会からわたされた党費未納者名簿をもとに演説会の参加を十数人に訴えました。「このうち七人が『いきます』といってくれた。ほんとうにいま、すべての党員に声をかけることが大事で、これをやりぬけば全党運動にできる」といいます。

 県党組織の四月目標は支持拡大を過去最高の半分にあたる六万、党員九十人、読者(純増)は日刊紙六十五人、日曜版八百三十人を増やすことです。成果支部は二月で46%、三月で40%でした。まさに全党運動が必要で、演説会成功はその条件を作り出したとして手だてをこうじています。

 その一つは、演説会の成功で支部は元気になっており、率直に133%の得票目標、読者三割増、党員拡大目標を提起し、具体化の論議をおこすこと。ハイライトビデオとともに、作製した演説会ビデオも活用することを呼びかけています。

 第二は、支部がセンターを開き、たまりをもうけ、臨時電話を敷くなど臨戦態勢に入ることです。大会決定の読み始めは33%です。党費未納者への声かけの経験を生かし、ハイライトビデオをもって訪問、普及しはじめている東京・大田地区の「結びつきの木」の経験をさらに広げ、全国はひとつの活動を呼びかけたいとしています。

 イラク国内で日本の民間人三人が拘束されるという事態に九日に開いた県委員会総会後、大嶽県委員長を先頭に街頭にたち、「政府は三人の安全と解放に力をつくせ。政府の行動によって日本人の生命が奪われてはならない。自衛隊の撤退を決断せよ」と訴えました。

 「演説会後の活動は、質が違っている。私も一緒に支部員と行動しましたが、『選挙を頼む』だけでなく、志位委員長の訴えを生かしてよびかけています。演説会の成功は大きな力をあたえています。全党運動をつくりだして読者三割増、党員拡大、宣伝、対話・支持拡大を相乗して飛躍させたい」と大嶽委員長は話しました。