2004年7月2日(金)「しんぶん赤旗」

消費税増税反対の一票は共産党に
力合わせ憲法改悪くいとめよう

志位委員長が政談演説

東京・日本青年館に1900人


 日本共産党の志位和夫委員長は一日、東京・日本青年館で開いた政談演説会で、参院選での日本共産党の躍進を熱く訴え、第二会場までいっぱいに埋めた千九百人の聴衆の熱い声援を受けました。

 志位氏は、年金、消費税増税、イラク自衛隊派兵、憲法改悪をめぐり、「財界主役」「アメリカいいなり」という日本の政治の二つのゆがみを土台から改革する立場を持つ党は、日本共産党だけであることを解明しました。

 自民・公明、民主がねらう消費税増税で、税率8%が現実になれば、月額五万円の国民年金で暮らす年収六十万円のお年寄りが一年間に納める消費税額は五万円となり、少ない年金の一カ月分がまるまる召し上げられる結果になることをあげて、「『福祉のため』といって、弱いものいじめの消費税を値上げするのは邪道中の邪道です」「増税反対の一票は日本共産党に託してください」とのべ、大きな共感の拍手を受けました。

 さらに、自民・公明、民主が憲法九条改悪を競い合っていることを批判したなかで、終戦の年に千葉市内で爆撃の被害を受け、九死に一生をえた母の体験を紹介しながら、「私たちの父母の世代から、世界に誇る憲法九条を受け継ぎ、しっかりと孫子の世代に渡していくことが、私たちの世代の責任。国民みんなが、憲法改悪の動きをくいとめるために力を合わせていきましょう」と訴え、聴衆の胸を打ちました。

 小池晃参院比例候補は「この国の政治からウソとでたらめをなくし、本当の政治の改革を切り開く選挙にしましょう」、今村順一郎東京選挙区候補は「『二大政党』を打ち破る結果をはっきりと出しましょう」と訴え、大きな拍手、「がんばれ」という熱気のこもった声援に包まれました。

 青年の仲間といっしょに参加した女性(26)は、「私は結婚したばかりで、子どもを安心して産めない政治はごめんです。財源も示して安心できる年金改革の提案をしている日本共産党に頑張ってほしい」と語っていました。

NHKで4日放映

 この演説の模様はNHKが四日午後九時から、特別番組「参院選特集 党首は訴える」で放映します。

(東京版から)

本当の改革 共産党頼む
年金充実国民のために
改憲の「大合唱」許せぬ

日本青年館 志位委員長訴えに共感、熱気

 「参院選で日本共産党の前進で、自民党、公明党の政治を変えよう」―一日、志位和夫委員長を迎えて日本青年館で開かれた日本共産党政談演説会は、第二会場まで埋めた千九百人の参加者の熱気と決意にあふれました。

 最後まで熱心に訴えをきいた江戸川区の男性(51)は「七十一歳の母がいます。これまでは少しずつでも年金があがっていたのに、『改革』で減ってしまうというのは、国民をばかにしている。共産党に本当の改革をやってほしい」ときっぱり。

 調布市の歯科医、女性(55)も「若い人は、どれだけ戻ってくるか分からない年金を納める気にならないでしょう。政府の年金『改革』のうそを明らかにした日本共産党と小池さんなら、本当に国民のためになる年金に正してくれると思います」と語りました。

 港区の男性(82)は「公共事業は必要だが、車が通らない東京湾の橋だとか、無駄なことばかりに使っている。そこを正せという志位さんの話は新鮮でした」と語りました。

 書店で買った「しんぶん赤旗」をみて演説会を知り参加した男性(33)は「メディアで『消費税を上げるのが責任ある主張だ』という議論があるが、きょうの演説をきき、大企業に応分の負担をさせるという共産党の主張に分があると思った」といいます。

 渋谷区の女性(73)は「中学生のとき空襲を体験し、友達もたくさん亡くしました。戦争はもうごめんです。『憲法第九条を変えろ』の大合唱は許せない。日本共産党に頑張ってほしい」と語りました。

 府中市の病院職員の男性(47)は「福祉のためといわれてきた消費税が、実際にはどんなふうに使われてきたか、具体的で説得力のある話でした。あと十日頑張って、ぜひとも日本共産党の議席を伸ばしたい」と決意をのべました。