2004年8月28日(土)「しんぶん赤旗」

第二回中央委員会総会について

二〇〇四年八月二十七日 日本共産党中央委員会書記局


 、日本共産党第二回中央委員会総会は、八月二十六、二十七の両日、党本部で開かれた。

 、総会では、志位和夫委員長が、参院選の総括と教訓、国民中心の新しい政治の軸をつくるたたかい――の二つの主題について、幹部会報告をおこなった。

 報告は、参院選の総括と教訓について、第一に、「二大政党」論が広い有権者をとらえていたもとで、この「二大政党制づくり」の動きとのかかわりで本格的な論立てをもって日本共産党をおしだすことができなかったところに「政治論戦のうえでの最大の弱点」があったと自己分析し、「二大政党」との対比で日本共産党の議席がもつかけがえのない役割をおしだす六つのポイントを明確にした。報告は第二に、選挙戦の政策、宣伝、組織活動にかかわる教訓、改善点を明らかにした。さらに第三に、党組織の実力という点から、教訓を導き出した。

 報告は、今後のたたかいの方針にかんして、自民党政治の危機の深まりのもとで、日本共産党の前進を阻む力がさまざまな形で強力に働くことを明らかにしつつ、「二大政党づくり」の動きに対抗して新しい政治の軸をつくるたたかいを日常的にも政治活動の要にすえることの重要性を強調した。そのうえで報告は、国民の苦難と要求にこたえる諸活動、消費税増税・憲法改悪の二大反動政治を許さないたたかいを呼びかけた。報告はさらに、国政選挙での新たな前進をめざすとりくみ、“生きた言葉・生の声”で党を語る大運動、情勢を主導的にきりひらく強く大きな党をつくる具体的目標を提案した。

 、この報告を受けた討論では、二日間に三十六人が発言した。

 、二日目の午後、不破哲三議長が発言し、一九六〇年代以来の政党状況をふりかえりつつ、幹部会報告が提起した方針がもつ意義をさまざまな角度から解明した。

 、志位委員長が幹部会を代表して、討論の結語をのべた。志位委員長は、幹部会報告の提起が積極的に受けとめられ、とりわけ「二大政党づくり」の動きとのたたかいで「展望がみえた」会議となったことを強調し、国民要求にもとづく活動、支部と党員がまわりの人々と日常的に広く深く結びつくことの意義などを、討論をふまえて解明した。

 、総会は、幹部会報告と結語を全員一致で採択した。また、不破議長の発言を総会の意思として確認した。この総会を受けて、全党員の読了・討議について中央への報告を求める文献は、第二十三回党大会の綱領三文書および二中総決定文書とする。

 、総会は、中央役員が二中総決定実践の先頭に立つことを決意しあって閉会した。