2004年11月25日(木)「しんぶん赤旗」

ベトナム平和委員会副会長と志位委員長が懇談


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懇談する志位和夫委員長(左から2人目)、ボー・アン・トゥアンベトナム平和委員会副会長、(同3人目)、作家の小田実さん(右端)、穀田恵二国対委員長(左端)=24日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は二十四日、日本を訪問中のベトナム平和委員会のボー・アン・トゥアン副会長と国会内の日本共産党控室で懇談しました。トゥアン氏は作家の小田実氏らがすすめる市民交流運動の一環として訪日したもので、トゥアン氏とともに小田氏も共産党控室を訪問し、志位委員長と親しく懇談しました。

 トゥアン副会長は、日本共産党とベトナム共産党との間の伝統的な平和のための協力と共同、友好の関係についてのべ、戦争も核兵器もない世界のためにいっそう共同を発展させたいと表明しました。同副会長はそのうえで、依然として深刻な影響をもたらしているベトナム戦争の際の米軍の枯葉剤散布の被害の問題を指摘。最近のベトナム平和委員会の活動として、枯葉剤を製造した米側企業に対してベトナム人被害者に対する補償を求める運動をすすめていることを説明しました。

 志位委員長は、訪問を歓迎し、トゥアン氏が二年前の原水禁世界大会に参加し、核兵器廃絶の重要性を指摘する発言を行ったことにふれつつ、民族解放のたたかいとしてのベトナム戦争の世界史的意義についてあらためてのべ、その戦争で米軍が枯葉剤という将来の世代にも深刻な影響を与える残虐兵器を使用したことを厳しく批判。被害者への補償を求め、二度と使用させないたたかいへの連帯を表明しました。

 双方は、イラクでの戦争に反対する運動を発展させることについても意見を交換しました。懇談には日本共産党の穀田恵二衆議院議員・国対委員長、森原公敏国際局次長が、ベトナム側からホーチミン市平和委員会執行委員のグエン・コン・タイン氏らが同席しました。