2004年11月28日(日)「しんぶん赤旗」

話が弾む1時間

志位委員長、FMラジオ番組「永田町カフェ」に出演

少年時代から、入党、委員長としての活動まで


JFNラジオ「永田町カフェ」に出演する志位和夫委員長。パーソナリティーは近藤サトさん=東京・FMサウンズ第1スタジオ

 日本共産党の志位和夫委員長は二十七日午前五時から放送のFMラジオ(JFN系二十九局ネット)番組・「永田町カフェ」に出演しました。

 番組は、政治家をゲストとして招くもので、「政治家の素顔が知りたい」がテーマ。志位さんは、パーソナリティーの近藤サトさんと対談し、ふるさとの千葉県四街道市で育った「やんちゃ」な少年時代のことから、田中内閣の小選挙区制導入に反対するたたかいのなかで日本共産党に入党、三十五歳で党書記局長に選ばれて以降の活動まで、約一時間にわたって話が弾みました。

 「共産党委員長として、一政治家として、もっとも力を入れたいことは?」との質問に、「やっぱり平和ですね」。国連憲章も無視した無法なイラク戦争とこれを支持し自衛隊を派兵した小泉首相が世界から見れば少数派にすぎないことを熱く語る志位さん。憲法九条改悪の動きがあるなかで、これを守るために共同を広げる決意を述べました。

 番組では、ゲストが好きな曲をリクエストするコーナーがあり、志位さんは、岩崎宏美さんの「シンデレラ・ハネムーン」と、ドイツのテノール歌手・ペーター・シュライアーさんによるシューベルトの歌曲集「冬の旅」から「菩提樹」を選びました。

 モットーを聞かれ、「政治家の仕事としては現場第一」と答えた志位さん。「質問するにしても、(現場の)一人ひとりの顔が頭に浮かんでくるような気持ちでやるのか、それとも現場の実態を統計でしか知らないで質問するのか、これはずいぶん違ってきます」と、現場に足を運んで人々と心を通わせることをできるだけ大事にしていると述べました。

 最後に、若いリスナー(聴取者)へのメッセージとして、マルクスの高校時代(ギムナジウム)の論文を紹介しこう話しました。

 「被災地にボランティアに来ている人を見ると若い方々が圧倒的なんです。そういう姿を見ると本当にうれしくなりますが、“最大多数の人々の幸せのためにがんばるときに、その人の幸せもあるし、その人の人格の完成もある”というマルクスの若いときの論文、もちろんこれは科学的社会主義をきずく前のものですけれども、いまに通じる名言だと思っています。これを若い方々に送りたいと思います」