2005年1月22日(土)「しんぶん赤旗」

「安全と安心」いうが
「不安と危険な道」

郵政“改革といえない”

志位委員長批判


 日本共産党の志位和夫委員長は二十一日、記者団から、小泉純一郎首相の施政方針演説について感想を問われ、「自分がやろうとしていることの危険性の自覚がまったくない」と批判しました。

 志位氏は、くらしの分野では、日本経済を壊しかねない七兆円負担増について、合計でどれだけの家計負担増になるのかさえ、計算をした形跡がないと指摘。憲法破壊のイラクへの自衛隊派兵についても、イラク全土で情勢が悪化し、国際的にも米国の孤立化がすすむなか、自衛隊派兵を続けることの危険性の認識が全くないと強調。「首相は、言葉の上では『安全』『安心』というが、(実際には)『不安と危険な道』に自覚のないまま進もうとしている」と批判しました。

 また、郵政民営化問題について「首相の演説では、肝心かなめの問題―国民の一番の関心である国民へのサービスがどうなるかの説明がまったくない」と批判。地方や過疎地での金融窓口を守ることは民間ではできず、そこに郵便局の役割があることを強調し、「この動きは『改革』でもなんでもない。本当に改革すべきは、郵貯、簡保の資金をムダな公共事業に回すお金の使い方、『出口』の改革だ。これは郵政の民営化でなければできないことではない」とのべました。