2005年2月4日付「しんぶん赤旗」南関東版に掲載

志位委員長、傍聴者と懇談

“質問白熱、説得力あった”

論戦の成果 増税反対運動に

 日本共産党の志位和夫委員長は三日、衆院予算委員会での総括質問後、神奈川、千葉、山梨の南関東地域などから傍聴にきた約五十人の市民と懇談しました。

 定率減税の廃止をはじめとする小泉内閣の庶民大増税計画が「橋本内閣の大失政の二の舞いになる」と、内閣府や日本銀行のデータを示しながら追いつめる志位氏。逃げの答弁に終始する小泉首相に、傍聴者はきびしい視線を投げかけていました。

 傍聴者との懇談で志位氏は、「“企業の収益が上がればそのうち家計に回り、負担を押しつけても大丈夫”という政府の論理が、何の保障も道理がないことが明らかになりました」と振り返り、「論戦の成果を、増税反対の運動の力にしてください」とのべました。

 傍聴者には「初めて国会にきた」という青年の姿が目立ちました。

 東京・品川区の美浪さわさん(22)は「志位さんの質問は、本当に白熱していました。家計所得がいかに減っているかグラフも示して説得力もありました」と話し、千葉県船橋市の渡辺太郎さん(20)も「具体的な資料で迫っても、首相はごまかしの一辺倒。そこを逃がさない志位さんはすごい」と声を弾ませます。

 船橋市の本田多さん(20)は農業後継者。「景気の影響は農業も同じで、後継者や収入も減っています。『首相は庶民の痛みはわかっていない』という志位さんの言葉が印象的でした」と話していました。

 懇談には、大森猛前衆院議員、畑野君枝前参院議員、浅野史子参院千葉選挙区候補、遠藤昭子衆院山梨1区候補も出席しました。