2005年2月11日付「しんぶん赤旗」南関東版に掲載

小泉内閣のくらし・平和破壊

“ガマンも限界です”

千葉土建主婦の会 国会座り込み

志位委員長、小池参院議員が激励


写真

参加者一人ひとりと握手し激励する志位氏(左)=10日、国会前

 「もうガマンも限界! 小泉内閣がすすめる消費税増税と憲法改悪を許すな」と十日、千葉土建主婦の会が国会周辺で、座り込み行動をおこないました。日本共産党の志位和夫委員長と小池晃参院議員もかけつけて激励しました。

 主婦の会の人たちからも、志位さんたちに「頼みますよ」「頑張ってください」と声が飛びました。

 座り込みに参加した人たちは、危険なうえに低賃金の建設現場で働く夫たちを支えています。

 それだけに、国民の暮らしを脅かす動きにはとても敏感で、いまの政治への怒りは大きい―。集まった約六十人のかあちゃんたちは、おそろいのピンクのジャンパーを着て、国会議事堂や議員会館に向けて、「消費税を値上げするな」「平和憲法守ろう」「かあちゃんは負けないぞ」と、思いのたけを訴えました。

 「夫と一カ月六万円で食べている。こんなときにさらに増税だなんて冗談じゃない!」と声を震わせるのは夫が大工という女性(67)=八千代市=。「下請けは単価をかいたたかれ、生活はあれもこれも削り、苦しくてたまらない。政府は庶民の暮らしをもっと見ろ、といいたい」とこぶしを握りしめます。

 習志野市の志村康子さん(63)は「みんなの力で世界に誇れる憲法九条を守りたい」。八千代市の永山悦子さん(61)は「平和が着々と壊されようとしていることが許せない」と怒りをぶつけます。

 座りこみの後、「憲法改悪反対! 9条を守ろう」千葉土建署名提出行動院内集会も行われ、約百人が参加し、約三万六千人分の署名を提出しました。主婦の会では、十七日に二回目、二十四日に三回目の座り込みをおこなう予定です。


ともに力合わせて

志位委員長が国会情勢を報告

写真

国会情勢報告をする志位氏(中央)=10日、衆院第1議員会館

 日本共産党の志位和夫委員長は十日、衆院第一議員会館で開かれた「憲法改悪反対! 9条を守ろう」千葉土建署名提出行動の院内集会で、憲法改悪反対の署名約三万六千人分を受け取り、国会情勢を報告しました。

 国会周辺で、座り込みをしていた千葉土建主婦の会の人たちを激励した後、院内集会に参加した志位さん。「土建主婦の会の方々のピンクのジャンパーを見ると、私たちへの大きな激励になりますね」とにっこり。参加者から拍手と笑い声があがりました。

 今国会の重要な焦点として、志位さんは(1)憲法改悪への地ならし(2)増税路線への踏み込みを許していいのかが問われていると指摘します。侵略戦争による二千万人のアジア諸国民の犠牲のうえに「日本は二度と戦争はしない」と誓ったのが憲法九条だと強調。世界的にもその先駆性に光があたっているときに、改悪してアジアと世界に対する“国際公約”を捨てるのは本当に愚かだとして「憲法と平和を守るたたかいをひろげるため、ともに力をあわせましょう」と呼びかけました。

 志位さんは先日の衆院予算委員会で、小泉内閣が狙う七兆円の国民負担増の問題を追及した論戦について、そのときのパネルも使って報告しました。

 小泉内閣の国民負担増路線は、一九九七年に橋本内閣が国民への九兆円負担増を行い、景気をどん底に突き落としたときと比べても、日本経済と国民生活に与える影響は深刻だと批判。「橋本内閣のときは景気が一定程度回復し、家計所得が増え始めていたときです。家計所得が毎年数兆円規模で減りつづけているいま増税に踏み出したら、経済はいっそうひどいことになるのは火を見るより明らかです」とのべ、「ムダ遣いと大企業減税を続ける一方で、庶民増税とは道理がありません。増税ストップでも、ともに力をあわせて頑張り抜きましょう」と訴えました。