2005年4月14日(木)「しんぶん赤旗」

中国「反日デモ」

歴史問題と安全確保の問題

志位委員長「区別して対応を」


 日本共産党の志位和夫委員長は十三日、国会内で記者会見し、中国での「反日デモ」など一連の動きについて質問に答え、次のようにのべました。

 一、日中両国政府が、今回の事態の根本にある歴史問題――日本の過去の侵略戦争と植民地支配にたいして、これを肯定・美化する動きが日本の一部支配層のなかにおこっているという問題と、大使館や在留邦人・企業などの安全を確保するという問題とを、区別して対応することが大切だ。

 一、安全確保の問題では、現に、日本大使館に被害がおこったわけだから、中国側は、国際的ルールにしたがって、責任ある対応をすべきだ。

 一、一方、日本側の対応についていえば、安全確保についての中国側の責任を指摘することには道理があるが、同時に、今回の事態の根本に、自らもかかわって進めてきた、靖国神社参拝や、歴史の事実をゆがめた教科書問題など、侵略戦争を肯定・美化する動きがあることを直視することが必要だ。これをあらためる立場にたたないと、問題を根本から解決することにならないことを、指摘したい。