2005年4月28日(木)「しんぶん赤旗」

「効率優先・安全後まわし」

経営姿勢にメスを

JR福知山線事故で志位委員長


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質問に答える志位和夫委員長=27日、国会

 日本共産党の志位和夫委員長は二十七日、国会内で記者会見し、兵庫県尼崎市で起きたJR福知山線の事故について、「犠牲となった方への心からのお悔やみと、負傷された方へのお見舞いを申し上げるとともに、救出の努力をつくすことを求めたい」とのべました。

 志位氏は、「事故原因については、調査委員会による徹底究明を求める」とのべたうえで、「そのさい、JR西日本の『効率優先、安全後まわし』の経営姿勢が、各方面から指摘されていることを重視しなければならない」と強調、具体的な事例としてつぎの諸点をあげました。

 ―私鉄とのスピード競争、過密ダイヤのもとで、定時運行と電車の接続が最優先されていたこと。

 ―新しい型の列車自動停止装置(ATS)導入が遅れ、事故現場にもなかったこと。これについて社長会見で「投資効果を考えた」と弁明していること。

 志位氏は、「これらにみられる『効率優先・安全後まわし』の経営姿勢と、今回の事故がどうかかわっているかについて、徹底的に究明することが必要だと思う。国会として、関係者を招致し、原因と責任の究明、再発防止について集中的に審議することを求める。鉄道の安全にたいする国民の信頼を回復することは政治の急務だ」とのべました。