2005年5月8日付「しんぶん赤旗」南関東版に掲載

基地なくす展望見えました

沖縄県民の運動に共感

神奈川・座間 米軍再編シンポ


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パネリストの発言を聞く参加者=7日、神奈川・座間市、ハーモニーホール座間

 「基地をなくす展望がみえました」「多くの人たちに知らせたい」。神奈川県座間市で七日、明治学院大学元教授の浅井基文さん、沖縄県宜野湾市長の伊波洋一さん、日本共産党の志位和夫委員長をパネリストに開かれた「米軍再編で世界と日本、神奈川はどうなる基地シンポジウム」(日本共産党神奈川県委員会など主催)。第二会場と合わせて千七百人を超える参加者は、三氏の報告に大きな共感の拍手を送っていました。

 シンポジウムのまとめの発言で、志位さんは米軍占領下の沖縄でのたたかいにふれて、「条約上不可能だった本土復帰を全県民的な運動、島ぐるみの運動でかちとりました。沖縄のたたかいに学ぶ必要がある」と訴えると、ひときわ大きな拍手がわきおこりました。

 新日本婦人の会相模原支部長の蛭川恵子さん(49)は「相模原市でも、米第一軍団司令部のキャンプ座間移転に反対して市長が先頭に立って頑張っています。危険な司令部の移転を絶対に許さないために、私たちも市を支えていきたい」と決意を込めていました。

 横浜市緑区の岩崎沙雪さん(56)は「私たちが頑張れば基地をなくし平和憲法も守れると感じることができました」とにこやかに話します。

 横須賀市から参加した岡田信男さん(67)は、元自衛隊員。「横須賀の一等地に米軍基地があるのに、地元選出の小泉首相は米国いいなりです。六月の市長選挙で、伊波さんのような基地撤去、原子力空母の母港化反対を主張できる市長を誕生させたい」と語りました。

 千葉県平和委員会の紙谷敏弘事務局長は「神奈川の米軍基地強化と千葉県内の自衛隊基地強化はしっかり連動し、無関係ではありません。横須賀基地が原子力空母の母港にされて事故が起これば、対岸の千葉は真っ先に被害を受ける。こうした実態を千葉県民にも知らせていきたい」と決意。