2005年4月24日付「しんぶん赤旗」東京版

「小竹さんは都民との懸け橋」

文京の底力≠ナ再び

志位委員長700人に訴え


 日本共産党の文京地区委員会は二十三日、志位和夫委員長を迎え、七月三日投票の東京都議選で、前回七百八十二票差で次点だった小竹ひろ子前都議の文京選挙区(二人区)での必勝を期し、演説会を開きました。会場の柳町小学校は、七百人の参加者でうまりました。

 志位氏は、八年前の都議選で二人区を勝ち抜いた小竹氏の、都議時代の活動を紹介しました。四年間に五十七回の質問をし、最初の年の質問で私学助成の削減を中止に追いこみ、中小企業を支援する事業の対象地域に文京区を指定させるなどの成果をあげました。

 一方、現職の自民党、自民系無所属の二人の都議は、二人合わせても四年間に二十八回の質問で「小竹さんの半人前」(志位氏)。中身も「臨海にカジノを」などで、海外視察もモンテカルロのカジノの見学だったことを紹介すると、会場から失笑がもれました。

 志位氏は、「小竹さんが当選すれば、四議席分、五議席分の働きをするのは間違いない。どんなことがあっても、都民にとっての大事な懸け橋である小竹さんを勝たせてください」と力を込めて語りました。

 志位氏は、国政や都政で、悪政を競い合い、推進する「オール与党」と対比させながら、日本共産党の値打ちを縦横に語りました。「悪い政治を、国民や都民の暮らしと平和第一の政治に切り替える仕事を、私たち日本共産党と一緒に進めようではありませんか」と訴えると、会場から大きな拍手がわきました。

 志位氏は、文京区は一九九三年の都議選で、定数が三から二に減らされた中、栗原茂都議を当選させた「底力」を持っていると指摘。「今度の選挙ではその底力を出しきって、小竹さんを返り咲かせてください」と訴えると、会場は大きな拍手に包まれました。

党の姿わかった 志位さんの話に勇気 参加者の声

 文京区内で勤務する高橋伸子さん(59)は「志位さんの話を聞いて、都議会で『オール与党』の悪政に歯止めをかけている日本共産党の姿がよくわかった」。心理カウンセラーの原田康郎さん(56)は「憲法改悪の動きに不安だったが、海外での武力行使をするための改憲には圧倒的多数の人たちが反対するはずだという、志位さんの話に勇気がわいた」といいます。

 診療所で勤務する川口誠さん(43)は「石原都知事が代われば都政が良くなると思ったが、『オール与党』が悪政を推進していることが鮮明になった。小竹さんをぜひ、都議会に送りたい」と話しました。