2005年6月28日(火)「しんぶん赤旗」

都議選

歴史的意義とらえ、“東京燃ゆ”の総決起を

全都幹部活動者会議 志位委員長よびかけ


 日本共産党東京都委員会は二十七日、党本部で全都幹部活動者会議を開き、東京都議選(七月三日投票)に向け、「“東京燃ゆ”の大奮闘で勝利を」と意思統一をしました。中央委員会から志位和夫委員長、市田忠義書記局長が参加しました。

 若林義春都委員長が、都議選をめぐる情勢の特徴について報告し、「残された一週間、党躍進のチャンスを生かし切れるかどうかが問われている」と強調し、勝利をめざす具体的な取り組みについて提起しました。

 志位委員長が発言し、「勝敗のカギは、全党員、後援会員の総決起にある」とのべ、「そのために、都議選のもつ歴史的意義を伝え、深いところから、“日本共産党員魂”に灯をともす呼びかけが重要だ」として三つの角度からのべました。

 志位氏は第一に、一九九七年、二〇〇一年の都議選と比べ、今回は、国政では「これまでにない空前の規模での連続大増税、社会保障切り捨て」が襲いかかり、都政では「福祉と暮らしの全面的な切り捨てが強行され、現に激しい痛みが押しつけられている」もとでの選挙だと指摘。「国政、都政の両面でこれだけの苦難が押しつけられているときはない。国民の苦難の軽減という共産党員としての原点に立ち、党の存在意義をかけて、みんながこのたたかいに立ち上がろう」とのべました。

 第二に、小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題などの歴史問題で、「日本共産党が大きな攻勢に立ち、深いところで情勢を動かしている」と指摘。靖国神社とはどういう戦争観に立った神社かという、日本共産党がおこなった問題提起の核心にふれる批判が、国内外で広範に広がっている情勢を紹介。「都議選が“靖国史観”を打ち破るうえでも、大きな舞台になっている。反戦平和を命がけで貫いてきた日本共産党の存在意義がかかったたたかいとしてとらえ、全党が立ち上がろう」と訴えました。

 第三に、「『二大政党づくり』の動きを打ち破っていく上でも、重要な手がかりをつかみつつある」と強調。今回の都議選を通じて、国政でも都政でも「二大政党づくり」の本質が「オール与党」化であることが非常に分かりやすくなったと指摘。民主党が都議選で打ち出した「議会のチェック機能を果たせる議席数を」というスローガンは、都民をあざむく政治姿勢が問われるものとなり、大きな矛盾と破たんに直面している状況をあげ、「ここで『二大政党づくり』の動きを打ち破れば、つぎの展望が大きく開けてくる」と強調。「ここに確信をもってがんばりぬこう。文字通り“東京燃ゆ”の状況をつくり、最後までの奮闘で勝利をつかもう」と呼びかけました。