2005年8月21日(日)「しんぶん赤旗」

自民政治ときっぱり対決する党を


■福岡で志位委員長

 衆院九州・沖縄ブロックで複数議席をなんとしても勝ち取るために、日本共産党の志位和夫委員長は、投票日まで三週間となった二十日夕、福岡市・天神の街頭で訴えました。時折雨が降る空模様の中、土曜日の買い物・旅行客が次々に足を止めて、千五百人の聴衆が集まりました。「暮らしがこんなにひどいときだから、しっかりした野党の共産党がんばって」「こんどは議席を増やして」と期待の声があがりました。

 衆院九州・沖縄ブロックは、比例選挙が導入されてから三回の選挙で前回初めて二議席から一議席に。

 九州・沖縄の全国会議員の中でトップの質問回数で、アメリカいいなりの「弱腰外交」をただしてきた、あかみね政賢さん(前、沖縄1区と重複)をはじめ、田村貴昭(新、福岡10区と重複)、西村きえ子(新)の比例三候補が「たしかな野党・日本共産党の複数議席回復で、痛みの政治に審判を」と訴えると、聴衆が大きな拍手でこたえました。

 志位氏は、総選挙で熱い争点に浮上している大問題として、(1)国民サービス切り捨ての郵政民営化(2)福祉、雇用、営業を痛めつける小泉「改革」(3)消費税増税、サラリーマン増税など庶民大増税(4)日本を「海外で戦争ができる国」に変える憲法改定――の四点をあげ、「どの問題をとっても、自民、民主の『二大政党』では展望が開けてこない。日本の政治には、自民党政治ときっぱり対決し、国民の立場でがんばる『たしかな野党』が必要ではないでしょうか」と訴え、大きな拍手につつまれました。

 街頭では、福岡1区から7区まで七人の小選挙区候補が全力をあげる決意をのべました。

 病院職員(27)は「郵政民営化が公務員を減らすためとかではなく、本当は銀行がもっともうけるためだというのがわかって、すっきりした。野党としていちばんまともなことをいっている共産党に伸びてほしい」と感想を語りました。

■京都で市田書記局長

 小泉純一郎首相が兵庫、神崎武法・公明党代表が大阪入りした二十日、日本共産党の市田忠義書記局長が、全国最大の比例定数(二十九)を持つ近畿ブロックの応援に駆けつけ、京都府宇治市の近鉄大久保駅前で、平松順子比例候補(兵庫2区と重複)、矢口まさあき京都6区候補と訴えました。

 近畿ブロックで日本共産党は、現有の比例三議席から五議席以上を目指します。すでに十二、十三の両日には、民主党の岡田克也代表、菅直人前代表が大阪入りしており、自民、民主、公明の各党党首が精力的に動いています。

 街頭演説には四百五十人の市民が参加。平松候補は、JR福知山線事故やアスベスト問題について触れ「安心して暮らせる社会にするのが政治の仕事です」と訴えました。

 「近畿ブロックで五議席以上の議席獲得」を訴えた市田氏は、政府税制調査会が打ち出したサラリーマン増税と消費税増税で、「年収五百万円のサラリーマン家族の場合、年間五十五万円という大増税になる」と指摘。この計画を進めようとしている自民、公明両党、総選挙のマニフェストで大増税計画をうちだした民主党を批判し「庶民大増税反対の願いは党派を超えて共産党へ支持を寄せてください」とよびかけました。

 城陽市から演説をききにきた女性(75)は、「一人でも多く共産党の人に当選してもらいたい」と期待を寄せました。