2005年8月29日付「しんぶん赤旗」に掲載

自民・民主の大増税計画くっきり

ストップの審判を 志位氏訴え

山梨・甲府


 日本共産党の志位和夫委員長は二十八日、山梨県甲府市のJR甲府駅前で街頭演説に立ち、同日午前のテレビ討論を紹介しながら、自民、民主の庶民大増税の競い合いを厳しく批判、「自民党政治と真っ向から対決し、自民・民主の『二大政党』が競う増税と改憲の悪政にストップをかける『たしかな野党』日本共産党を大きく伸ばしてください」と訴えました。

 志位氏は、テレビ番組での各党代表との討論を通じて、「増税の本当の姿がはっきりしてきた」と強調。消費税増税では▽自民党マニフェストに「十九年度を目途に…消費税を含む税体系の抜本的改革を実現する」とあるのは消費税を引き上げることかと問われた武部勤幹事長が「そのとおり」と消費税引き上げをはじめて明言した▽民主党の岡田克也代表が「消費税を3ポイントあげる」と消費税率の3%引き上げを明言した――ことをあげ、「自民も民主も二〇〇七年度までに、消費税増税をおこなうということが、きょうはっきりしました」と指摘。

 サラリーマン増税についても、「与党税制改正大綱」の「所得税の控除の見直し」の方針の撤回を迫った志位氏に対し、武部幹事長が拒否したことをあげ、サラリーマン増税は、与党の方針だということが明確になったとのべ、「消費税増税、サラリーマン増税にストップをの願いをどうか共産党にお寄せください」と呼びかけました。

 初めて演説を聞いた看護師の小林美砂さん(40)=北杜市=は「自民も民主も増税しようとしているんですね。収入の低い庶民の負担を増やすばかりの政治を、ぜひ変えてほしい」と話していました。

 街頭演説では、議席回復をめざす大森たけし比例候補=元=と花田仁比例候補=新=らが支持を呼びかけました。小選挙区候補も訴えました。

 山梨県内では、小泉純一郎首相が二十七日に三カ所で演説し、身近な郵便局つぶしの郵政民営化推進を訴えました。民主党・岡田克也代表(十八日)ら各党の幹部や国会議員が続々県内入りし、小選挙区に候補者を出さない公明党を含め各党とも、街頭演説や支持者訪問などを強めています。