2005年8月28日付「しんぶん赤旗」南関東版に掲載

ムダ削る郵政民営化と思ったが

税金と関係ないんだ

船橋 志位委員長演説に聴衆驚き


 日本共産党の志位和夫委員長は二十七日、千葉県船橋市のJR船橋駅前で比例南関東ブロックの浅野ふみ子候補と街頭演説し、「南関東ブロックの日本共産党の議席を、一議席から二議席、三議席へと大きく前進させてほしい」と訴えました。

 駅前ロータリーに集まった聴衆は二百人。バスを待つ人たちがじっと耳を傾け、足を止める若者の姿も目立ちました。

 志位氏は、「改革」の名による財界応援政治や庶民大増税、憲法改悪の悪政に対し、「国民の声を代弁して立ち向かうたしかな野党が必要です」と強調。郵政民営化問題で、小泉首相が「公務員を削減して税金を節約」と説明していることに対し、郵政事業が独立採算であることを示し、「郵便局には一円も税金を使っていない」と説明すると、驚きの声も上がりました。

 浅野候補は、大企業から企業献金を受け取り、リストラや不安定雇用を強いる小泉内閣や民主党を批判し、「大企業から一円も企業献金を受け取らない清潔な党が日本共産党。総選挙で議席を増やして、青年が夢と希望を持てる政治を築きたい」と決意をのべました。

 千葉4区の仁木利則候補も訴えました。

 「いままで民主党」という会社員=千葉市=は「郵政民営化は漠然といいことかと思っていたけど、税金が一円も使われていないという話にビックリ。庶民大増税の話にも納得で、『小泉改革って何なんだ』と思った」と話し、失業中の男性(53)は「来年高校進学の子どもがいるのに仕事がみつからない。生活が楽になる政治にしてほしい」と期待を込めていました。

 初めて志位委員長の話を聞いたという学生は「いままで知らなかったことばかりで、ためになりました。テレビで『郵政民営化は公務員が減らせていい』ことしか言ってなかったので驚きました。本当のことを言ってくれる共産党のことを友人にも話したい」と話しました。