2005年9月5日付「しんぶん赤旗」に掲載

最後まで自分の力で風を

埼玉、神奈川で志位委員長


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志位和夫委員長の訴えを聞く、駅頭をうめた人たち=4日、さいたま市の大宮駅西口

 総選挙(十一日投票)最後の日曜日となった四日、日本共産党の志位和夫委員長は、午前の三つのテレビ討論番組で各党党首と激しい論戦をかわしたのに続き、比例代表北関東ブロック、南関東ブロックをかけめぐって、「たしかな野党、日本共産党を伸ばしてください」と熱い訴えを広げました。

 午後二時、JR大宮駅前(さいたま市)での街頭演説。「たしかな野党」と書かれたうちわをもつ人、大きく手をふって声援をおくる人、「志位さんだ」と足をとめて演説を聞き始めるカップルなど、宣伝カー周辺では、一階も二階のデッキにも、分厚い人波。塩川てつや北関東ブロック比例代表候補が「自民党と民主党は、同じ政治の流れ。『小泉』という泉から流れ出た水は『岡田』という田んぼに流れる」とユーモアたっぷりに話すと、爆笑がおこる場面も。明るい雰囲気のなか、訴えには何度も「そうだ」の声と拍手がわきました。

 志位氏は、「選挙はあと一週間。たいへんな熱気と、日本共産党への期待が広がっているのを感じています。しかし、有権者にはまだ決めかねている人がたくさんいます。最後の最後まで、自分の力で風を起こし、勝利をつかみとる決意です。日本共産党に絶大なご支持を」と訴え、聴衆からひときわ大きな拍手と声援がわきおこりました。

 大日方信子さん(69)=小川町=は「昔住んでいた上尾の知り合いにも訴えています。北関東ブロックで、なんとしても二議席をとりたい」と話していました。

 志位氏は南関東ブロックへ。移動の電車の車中や駅のホームでも、握手を求められ、「がんばって」という声がかかります。

 横浜市のJR鶴見駅前、川崎市のJR武蔵溝ノ口駅前で、大森たけし、笠木たかし比例候補とともに訴え。「『仕事がない』『給料が安い』『そのうえ増税だって?』」「小泉首相! どこまで『痛み』をおしつけるんですか?」と書かれた横断幕が掲げられた駅前で、志位氏は、聴衆の一人ひとりと握手をかわしました。

 ビラを手に熱心に聞いていた女性(54)=鶴見区=は「消費税など税金が上がったら生活は大変。テレビの討論番組での志位さんの追及で、他党のボロがどんどん出てきたと思います。もっとやってほしい。弱い者をいじめる政治をやめてもらうために、今度は共産党に入れると決めました」と話していました。