2005年9月5日付「しんぶん赤旗」南関東版に掲載

東京から前進の上げ潮を

東京・新宿で志位委員長


 投票日まで六日と迫った五日夕、日本共産党の志位和夫委員長は東京・新宿駅西口で、「全国どこでも熱い手ごたえ。ここ東京で前進の上げ潮を」と呼びかけました。雨にもかかわらず、通行人が次々と足をとめ、声援を送りました。

 志位氏は、「たしかな野党・日本共産党」の議席の値打ちを語るなかで、小泉「改革」の冷たさ、小児ぜんそくの治療費補助までカットする冷酷さを告発し、「こういう痛みを国民に与えながら、その自覚がない小泉首相にはおひきとりねがうしかない」と強調。

 消費税増税を競う自民、民主両党を批判したなかでは、民主党が年金目的で消費税を3%上げるとしていることに、「年収百万円のお年寄りには、八万円の消費税だ。年金のためといって一カ月分の年金を取り上げるのは邪道だ」と批判し、「そうだ」の声と拍手がわきおこりました。

 駅前は、傘が重なり、場所をゆずりあう聴衆やうなずきながら訴えに耳を傾ける姿も。近くの陸橋でも聴衆の数がふくれあがりました。東京1区の堀江やすのぶ候補も支持を訴えました。

 訴えを聞いた杉並区の小仁所(こにしょ)麻子さん(25)=看護師=は、「小泉『改悪』で痛みばかり押し付けられたという話は、その通り。私も去年までフリーターで、国民年金保険料も督促状がきても払えず、不安だらけでした。政治をかえてほしい」と話していました。

新宿駅西口・街頭演説

「大銀行のための郵政民営化」

志位さんの話聞き、わかった

 日本共産党の志位和夫委員長が五日夕、新宿駅西口で行った街頭演説を多くの人たちが聞きました。訴えの感想を聞きました。

 高校教員の男性(29)は「小泉首相は郵政民営化を『改革の本丸』といっていますが、『大銀行のための民営化だ』という志位さんの指摘は、郵政民営化の本質を突いていると思いました」と話していました。

 渋谷区の田部井勇治さん(68)は「靖国問題で共産党は、非常に当たり前のことをいっている。政党の考えとしてまともだね。私はキリスト教徒だが、あの当時、いろいろな意味で犠牲になった。戦争には絶対反対、首相の参拝も絶対反対。ああいう犠牲はくりかえしてはならない。この選挙のなかでも、靖国問題での政党としての共産党の考え方は、絶対的に支持します。靖国問題や郵政の問題を含めて、非常に判断しやすくなったと思う」と話します。