2005年9月8日付「しんぶん赤旗」に掲載

憲法を守れの1票を

岡山・広島・福岡志位委員長


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高架通路も聴衆で埋まった志位委員長を迎えて開かれた街頭演説=7日、北九州市・小倉駅前

 日本共産党の志位和夫委員長は七日、早朝に比例南関東ブロックの決起集会に出席したあと、記者会見もはさみながら、岡山市、広島市、北九州市、福岡市と分刻みで駆け巡り、比例中国ブロックの中林よし子候補、比例九州・沖縄ブロックの田村貴昭候補らと街頭から訴えました。「残る四日間、日本共産党への支持を広げに広げぬいてください」と呼びかけ、各地で大きな声援につつまれました。

 志位氏は、「たしかな野党・日本共産党」の議席を伸ばすことが、国民にとってどんな「力」を強くすることになるかを、“痛み”押し付けの小泉「改革」、郵政民営化、庶民大増税、憲法九条改悪、国民の要求実現と国政の焦点に即して縦横に語りました。

 広島市本通電停・叶や前では、千四百人が集まる熱気。近くの街頭電光掲示板には、「たしかな野党が必要です」の文字が浮かび上がっています。志位氏は、広島の被爆で家族を失い、生き残った自分を責めながら成長していく若い女性を描いた井上ひさし氏の作品『父と暮せば』を読んだ感動を語りながら、「井上さんは、被爆者の手記を読み込んで、作品を描いたそうです。生き残った人に、幸せになってはいけないと思わせる。こんなに切ない、むごいことはない」「憲法九条は、こういう日本とアジアのおびただしい犠牲の上につくられたものです。自民、民主が競う九条改悪に反対し、憲法を守れの一票はこぞって日本共産党へ」と訴え、大きな拍手がわきおこりました。

 北九州市小倉駅前では千七百人、福岡市博多駅前では二千人が集まり、拍手や歓声が続きました。小倉での演説を通りがかりに聞いた派遣社員の女性(28)は、「初めて興味を持った選挙です」と語り、「まだ投票先を決めていませんが、志位さんは、社会保障の財源をムダな公共事業を削って、もうかっている大企業に負担を求めると具体的に言っていて、共感しました。北九州市にもムダな公共事業がたくさんあるから、それを削れば赤字が減らせるのは実感できる」と話しました。