2005年9月9日付「しんぶん赤旗」に掲載

日本に新しい政治おこす「たしかな野党」に力を

高知・高松・大阪で志位委員長


 日本共産党の志位和夫委員長は、選挙戦最終盤に入った八日、衆院比例四国ブロックの高知、高松両市をまわり、「いま日本共産党は大きく追い上げています。選挙は最後の三日間が大事。最後までがんばりぬいた者が勝利をつかむことができます」と勝利を呼びかけました。夜には大阪市に急行し、JR天王寺駅頭で訴えました。

 八月八日の衆院解散以降、全比例ブロックでの議席獲得・増加をめざし、日本共産党の押し上げに全国をかけめぐっている志位委員長は、同日の四国入りで、十一ブロックすべてを遊説。高知市では買い物客が行きかう木曜市で千人以上、高松市瓦町駅前では千五百人が耳を傾けるなか、春名なおあき比例候補らと訴え、時間の許すかぎり、聴衆の中に飛び込み握手で声援にこたえました。

 志位氏は、今度の選挙で日本共産党の議席が伸びれば、国民にとってどんな「力」が大きくなるのかを国政の焦点をめぐって語りました。このなかで、日本共産党への一票は、憲法九条改悪を食い止めるたしかな力となると強調。「春名候補は、衆院憲法調査会で六十三回も九条を守る論陣を張りました。四国各地に『九条の会』を広げるうえでも、大きな役割をはたしています」と紹介し、「四国の比例六議席を改憲派の自民、公明、民主に独占させてなるものか。社民党も民主党と選挙協力をしている。平和の声を託すことができるのは日本共産党です」と呼びかけ、大きな拍手につつまれました。

 大阪市でもJR天王寺駅頭は、車道を挟んだ両側の歩道、歩道橋を聴衆が取り囲み、七千人が集まる熱気。志位氏は、吉井英勝比例候補(近畿ブロック)らとともに訴えました。

 高松市での訴えをきいた岡部貴之さん(25)=善通寺市=は「周囲でも仕事がないという友人がいます。このまま増税されたらたまりません。きょうの話をまわりの人に広げたい」と話していました。