2005年9月3日付「しんぶん赤旗」に掲載

与党の増税隠しは もう通用しない

京都・奈良・大阪で志位委員長


 日本共産党の志位和夫委員長は二日、きびしい残暑のなか、京都、奈良、大阪の近畿二府一県を遊説し、街頭から日本共産党の前進・勝利を呼びかけました。京都駅前で、こくた恵二比例候補らとともに二千五百人、近鉄奈良駅前で中野あけみ比例候補らと二千人、大阪駅前では山下よしき比例候補らと一万三千人の聴衆に訴えました。

 気温が三四度を超えた京都駅前では、前日も同じ場所で宣伝した青年たちが「ボクらを戦争に送るのか」など工夫したパネルやポスターで宣伝し、到着した志位氏を拍手で歓迎しました。

 志位氏は、所得税の控除見直しによるサラリーマン増税にふれ、一日夜に志位氏自身が参加した党首討論で小泉首相が「控除見直しも当然やります」と明言したことを紹介。「とうとう控除見直しを断言した。与党の増税隠しのいつわりは、はがれおちた」「民主党も控除の廃止をいい、消費税を3%あげるといっている。自民、公明、民主の増税連合に、大増税の片道切符を絶対にわたすわけにはいかない」と強調し、「ホンマや」「いいぞ」の声と拍手につつまれました。

 近鉄奈良駅前では「女性は戦争はいや 消費税NO! 日本共産党がんばれ」との横断幕を掲げた女性たちが声援。大阪駅阪神百貨店前でも、歩道橋をびっしり聴衆が埋めました。

 志位氏は、日本共産党が「たしかな野党」としてはたす四つの仕事を(1)国民いじめの小泉政治と真っ向対決(2)「二大政党」の悪政を許さないためにがんばる(3)サービス残業根絶など、国民の願いを国政に届ける(4)日本外交のゆきづまりを打開する自主独立の外交をおこなう―とまとめて国民に約束。「これをしっかりやりぬきたい」と訴え、拍手をあびました。

 訴えを聞いた奈良市の窪田奈保子さん(23)は「郵政問題ばかり報道されているが、改憲など大事なことが隠されていることがよく分かりました」と感想。大阪・西淀川区の福田陽子さん(25)も「社民党が、増税、改憲を主張する民主党とくっついていることは知らなかった。おかしい」と話していました。