2005年9月11日付「しんぶん赤旗」

「たしかな野党」伸びてこそ

増税反対、憲法守れその思いが生かせます


 日本の政治の未来がかかった第四十四回総選挙が十一日投票日を迎えます。選挙戦最終日の十日、日本共産党の十一ブロックの比例候補三十九人(うち比例単独十七人)、小選挙区候補二百七十五人、計二百九十二人の候補者は最後まで支持を訴えぬきました。志位和夫委員長は東京、神奈川、千葉の十カ所で、市田忠義書記局長は京都、兵庫、大阪の十六カ所で分刻みの街頭演説。「大激戦、大接戦です。たしかな野党・日本共産党をのばしてください」と力を込めました。有権者の選挙への関心はかつてなく高く、立ち止まり、じっと聞き入る姿が目立ちました。自民、民主、公明、社民などの各党首も大都市部を中心に遊説。小泉純一郎首相は郵政民営化が「税金の節約になる」などと根拠のない「民営化美化」論を繰り返しました。


志位委員長が気迫の訴え

 「大事な選挙です。どの党が真実を語っているか、どの党が国民の立場に立っているかを、しっかり見きわめてください」――志位和夫委員長は十日、衆院比例東京ブロックから南関東ブロックを駆け抜け、最後の最後まで、日本共産党への支持を広げぬくことを熱く訴えました。

 志位氏は、「『改革』ばやりのこの選挙、しかし、大事なのはだれのための改革かということです」とのべ、郵政民営化でも、庶民大増税でも、憲法九条改悪でも、国民に真実を語らず、うそとごまかしで選挙戦を乗り切ろうとしてきた自民・公明、民主の各党の態度を批判しました。

 さらに、国民の身近な金融サービスを破壊し、くらしをこわす庶民大増税を押しつけ、日本を海外での戦争で「殺し、殺される国」にする動きは、アメリカと日本の財界の要求にこたえるためのものであること、これときっぱり対決する足場を持っている政党は日本共産党だけであることを明らかにして、「どの問題でも、国民の立場でがんばる『たしかな野党』が必要です。日本共産党の前進・勝利で、新しい日本の政治の希望ある未来を開きましょう」と訴えました。

 東京・板橋区で熱心に演説をきいた保育士の高田礼子さん(45)は、「子どもたちやお年寄り、弱い人たちの立場で一貫してがんばっている日本共産党に伸びてほしい。私も最後までがんばります」と語っていました。

 志位氏は、午前中には東京・練馬、板橋、北の各区、午後は横浜市内を回り、宣伝カーの後部デッキから必死に手を振って、支持を呼びかけ。商店から飛び出してきて声援を送る人や、にっこり笑って手を振る人たちが見られました。

 夕刻からは千葉県内の三カ所で街頭演説。新津田沼駅前で、選挙戦をしめくくる訴えをしました。