2005年10月14日(金)「しんぶん赤旗」

激戦の参院神奈川補選

くらしと平和まもる声 こぞって日本共産党に

横浜駅西口で志位委員長訴え


 共産、自民、民主の三候補の激戦となっている参議院神奈川補欠選挙(二十三日投票、定数一)で、日本共産党の志位和夫委員長は、告示日につづいて十三日夕、神奈川県入り。横浜市の横浜駅西口で街頭演説しました。

 勤め帰りの人や、買い物客が次つぎと足を止め、三千人を超える聴衆が声援と拍手を送りました。

 志位氏は、はたのさんの「子育てサポートプラン」(十二日発表)について、(1)サービス残業是正、少人数学級など、はたの氏の国会議員としての実績(2)暮らしと平和を大もとから守りぬく立場――の「たしかな裏づけ」があると指摘。「このすばらしい政治家を、再び国会で働かせてください」と訴えました。

 志位氏は、総選挙後の小泉政権の“暴走”を、郵政民営化法案や障害者「自立支援」法案の採決強行などをあげて告発。一方、民主党は「暴走を止める」(前原誠司代表)などと言いながら、国会では悪政を競い合っていると指摘しました。前原代表が自民党幹事長から「安保政策では私よりも右」と評されたことや、民主党執行部が首相から「あなたたちならいますぐ小泉内閣に入れる」といわれたこと、郵政民営化で郵貯・簡保つぶしの「対案」を出し、まともな審議抜きの採決に合意したことなどを示して批判。「暴走に立ち向かえるのは、日本共産党だけです」と訴えました。

 続いて、選挙の三つの争点((1)庶民大増税(2)憲法改悪(3)米軍基地の再編・強化)を詳しく解明。このうち米軍再編の問題について、キャンプ座間への移転計画がある米陸軍第一軍団司令部は先制攻撃を行う「殴り込み」部隊の司令塔であり、イラク戦争のようなアメリカの無法な侵略戦争の“総司令部”が神奈川に置かれることになる、と告発しました。志位氏は「戦後六十年もたったいま、アメリカから新たな基地機能を持ってくるという。独立国なら絶対拒否しなければならない話だ」と力説。自民・民主の両陣営はだんまりを決め込んでいるとして、「これを食い止めるには、党派の違いを超えた県民の団結が必要です。その柱になれるのは、はたのさんだけです」と訴え、大きな拍手に包まれました。

 はたのさんは、少子化・子育て問題で「具体的な政策実現へ力を合わせたい」と表明。庶民大増税にストップをかけ、憲法九条を守り、米軍基地強化に反対する党派を超えた支持を気迫を込めて訴えました。

 「初めて演説を聞いた」という女子大学生(19)は「キャンプ座間への司令部移転の話にはびっくりしました。日本がアメリカの一部になってしまうようで、絶対にいや。共産党には憲法九条を守ってほしい」と話しました。

 同補選は、候補者を擁立した自民、民主の両党も、自民党の小泉純一郎首相(同党総裁)が告示日につづいて十五日に神奈川入りを予定し、民主党の前原誠司代表も、くり返し応援に入るなど、総力戦の様相です。