2005年10月23日付「しんぶん赤旗」

はたのさん勝利でストップ

大増税・9条改悪・基地強化

参院神奈川補選 志位委員長が応援

きょう投票


 激戦のまま投票日(二十三日)を迎える参院神奈川補欠選挙(定数一、立候補三)で、日本共産党の志位和夫委員長は二十二日、横浜、川崎両市で街頭演説し、はたの君枝候補=前参院議員=の勝利で“小泉暴走政治”にストップをかけようと訴えました。

 選挙戦で、はたの候補は「庶民大増税反対」「平和の憲法守れ」「米軍基地の強化許さない」と訴え、悪政競い合いの本音を隠して論戦を避ける自民、民主の候補を激しく追い上げています。

 志位氏は、選挙の構図についてマスコミも「叫べる改革テーマない(自民)」「自民と近くなり過ぎた(民主)」「基地・靖国で政権批判(共産)」(二十一日付「朝日」)と報じていると紹介。日本共産党の論戦で政党対決の構図がはっきりし、たしかな野党としての値打ちがいよいよきわだっていると述べました。


参院神奈川補選 志位委員長、はたの候補応援

 選挙の争点の一つである増税について、志位氏は、選挙後の二十四日から政府税調で定率減税をめぐる議論が予定されていると指摘。「この選挙は増税の行方にとっても大事」と強調しました。

 民放テレビ番組で、大もうけしている大企業になぜ増税しないのかが話題になるなど、世論の変化に触れ、「大企業に応分の負担をという共産党の主張が、当たり前の主張として広がりつつある」と力を込めました。そして、「財界献金の見返りに企業減税を続ける小泉首相こそ、『財界族』という名の族議員」と痛烈に批判。「財界から献金をもらわない日本共産党への一票こそ、増税ストップのたしかな力です」と述べ、大きな拍手に包まれました。

 基地問題でも、地元紙が二十一日付で「自・民は『安保重視』」「共産のみ『基地強化反対』訴え」と報じ、第三次厚木爆音訴訟原告団長が「基地県神奈川の代表として国会議員になる人には、基地問題で明確な意見を示す責任がある」とコメントするなど、県民世論は高まっています。志位氏はこの記事も紹介しながら、キャンプ座間への司令部移転問題の危険性を解明。「日米両政府はかたずをのんで選挙結果を見ている。はたのさんの勝利で基地強化を止めようじゃありませんか」と呼びかけました。

 はたの候補は「『平和を守れ』『基地強化に反対』を語らずして神奈川県の代表とはいえません。あと一日、一人二人と支持を広げて、押し上げてください」と気迫を込めて訴えました。

 竹内智子さん(47)=横浜市南区=は「基地問題の深刻さを改めて知りました。基地や増税の問題をきちんと発言できる野党は必要です。誰に投票するか決めてませんでしたが、はたのさんに投票します」と話しました。

 志位氏と、はたの候補は演説終了後、川崎市内を回り、宣伝カーのデッキから支持を呼びかけました。