2006年1月17日(火)「しんぶん赤旗」

ベネズエラ共産党書記長と志位委員長が懇談


 日本共産党の志位和夫委員長は十六日午後、第二十四回大会に参加したベネズエラ共産党のオスカル・フィゲラ書記長と党本部で懇談しました。

 チャベス政権の与党として国会議員と大統領諮問委員会の委員を務めるフィゲラ氏は、「日本共産党大会が分析した国際情勢や平和の課題、とりわけラテンアメリカで発展している社会変革の流れについて、ほとんど同意できる」とし、「国際関係についての両党の立場が非常に近いことがわかった」とのべました。

 志位委員長が、ラテンアメリカの変革が選挙を通じた多数者の合意でおこなわれ、複数の国で連続しておこっていることが重要だとのべたのにたいし、フィゲラ書記長は、「そうした革命の合法性が米国の侵略の意図を抑えている」と指摘。アルゼンチンやウルグアイ、ブラジル、ボリビアでおきた政治変革の積極的な側面を説明しました。

 フィゲラ氏はまた、キューバがベネズエラに二万人以上の医師や看護師、教師を派遣して貢献していることを指摘。ラテンアメリカの変革に果たしているキューバの役割は「イメージだけではない現実のこと」と指摘しました。

 志位委員長が「両国の情勢と条件は異なっているが、アメリカ一国覇権主義と新自由主義とのたたかいという共通した課題がある」とのべると、フィゲラ氏は「その通り」と同意を表明しました。

 フィゲラ氏は、国会の公務で党大会の最終日に到着したため、この日の懇談となったもの。志位氏は大会参加者が励まされたと感謝し、今後も両党間の友好と連帯の関係を強化することを確認しました。

 この懇談には緒方靖夫副委員長と神田米造書記局員が同席しました。

 フィゲラ氏はこれに先立って、党本部ビルを見学して勤務員と交流。「赤旗」の奥原紀晴編集委員会責任者の案内で編集局を訪問しました。

■アメリカ共産党代表と市田書記局長が懇談

 市田書記局長は十六日夕、党本部で日本共産党第二十四回党大会に参加したアメリカ共産党のリベロ・デラ・ピアナ組織担当書記・全国委員会委員と懇談しました。

 懇談で市田氏は、ピアナ氏が大会最終日に「赤旗」日刊紙の早朝配達や支部会議に参加したのに加え、この日午前に組織関係の幹部と懇談したことをねぎらいました。ピアナ氏は、「日本共産党の組織のあり方や高い規律に感動した」とのべ、日本共産党大会に参加したことは大変有益だったと表明しました。

 ピアナ氏は、日本共産党の野党外交に大きな関心を持ったとのべ、「いかに構想され、将来どう発展していくのか」と質問。市田氏は、日本共産党の野党外交の基本点とともに、この外交が受け入れられている背景として、侵略戦争に一貫して反対してきた日本共産党への信頼、自主独立の立場への共感、また、国連憲章にもとづく平和秩序という世界の公理をもとにしていることなどを説明しました。

 市田氏が日米軍事同盟強化のもとで、安保賛成の市長もこれ以上の基地機能強化に反対しているとのべたのにたいし、ピアナ氏は、米軍基地は日本国民だけでなく、資金や人的資源を浪費させ、米国の国民にも被害を与えていると指摘しました。両氏は米国内での反戦運動についても意見交換しました。