2006年5月18日(木)「しんぶん赤旗」

首都・東京から本格的前進の流れを

参院選・いっせい地方選へ

志位委員長が訴え

共産党演説会


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(写真)日本共産党演説会で訴える志位和夫委員長=17日、東京・日比谷公会堂

 「日本共産党の本格的前進の流れを首都・東京から」。来年の参院選、いっせい地方選での勝利をめざす日本共産党演説会が全国に先駆けて十七日、東京都千代田区の日比谷公会堂で開かれ、超満員となり、参加者は志位和夫委員長らの話に耳を傾けました。

 谷川智行参院比例候補が「医師として、所得格差が命の格差になる政治、若者や子どもの未来を奪う政治は許せない。私を含め比例五議席を確保するため、元気に活動していく」とのべ、田村智子東京選挙区候補が「憲法九条を子どもたちに無傷で手渡し、苦しい立場の人に手を差しのべ、寄り添う政治を実現するため、何としても参議院に押し上げてほしい」と決意を表明。参院議員を勇退する緒方靖夫副委員長が「都民の痛みをわが痛みとして都内を駆け巡る田村さんに議席を引き継がせてほしい」と訴えました。

 立川市議選など中間選挙候補、いっせい地方選候補百九十人(一次発表分)が紹介され、代表して浅川修一立川市議候補、小林ひろみ豊島区議が決意をのべました。

 志位氏は「いまの政治の構図」について、小泉政治が内政でも外交でも行き詰まり、小沢一郎氏が代表を務める民主党が「対立軸」を示せないなか、「自民党政治を大本から変える『対立軸』を持っている政党は日本共産党だ」と指摘。(1)人間らしい労働や社会保障を破壊し、逆立ち税制で社会的格差を拡大する大企業のもうけ最優先の政治(2)異常なアメリカいいなり政治の矛盾の熱い焦点となっている「米軍再編」と憲法改定(3)「海外で戦争する国」「弱肉強食の経済社会」という二つの国策に従う人間づくりを狙う教育基本法改悪―の三つの問題を取り上げ、詳しく解明しました。

 志位氏が「日本共産党を強く大きくして、谷川・田村フレッシュコンビのダブル勝利を」と呼びかけると、参加者は大きな拍手でこれに応えました。