2006年6月16日(金)「しんぶん赤旗」

福井日銀総裁の辞任求める

志位委員長


 日本共産党の志位和夫委員長は、十五日の記者会見で、日銀の福井俊彦総裁が「村上ファンド」に一千万円を拠出していた問題について記者団に問われ、「非常に重大な政治的道義的責任が生まれてくる。真相究明が必要であり、同時に総裁の辞任を強く求めたい」とのべました。小泉純一郎首相の任命責任についても追及していく意向を示しました。

 志位氏は、「村上ファンド」が投機的取引にのめりこみ、金融のまともなルールから逸脱した“錬金術”をしていたことは誰の目にも明らかだったと指摘。「金融行政の公正、中立性を保障する最高責任者である日銀総裁が、そういう状況を目にしながら、総裁就任後も出資を続けたことは重大だ」と批判しました。

 また、志位氏は、福井総裁が、金融政策のもとじめとして、一方で「ゼロ金利政策」を続けて、庶民から利子所得を奪っておきながら、一方では「村上ファンド」に出資して、自らは“ぬれ手であわ”の利益を得ていたことについても、「その道義的責任は重い」と批判しました。