2006年7月18日(火)「しんぶん赤旗」

北朝鮮問題など討議

全国革新懇が代表世話人会


 全国革新懇は十七日、東京都内で代表世話人会を開き、北朝鮮問題をはじめ平和と暮らしをめぐる情勢とともに、地域・職場革新懇のさらなる発展方向について話し合いました。

 日本共産党の志位和夫委員長が出席しました。

 情勢討議では、北朝鮮のミサイル発射問題と、十六日に採択された国連安保理決議をめぐり討議。この問題では、北朝鮮が国際ルールと国際的な約束に違反したという問題の本質をとらえること、安保理決議が国際社会のコンセンサス(合意)による外交的解決の道を開く一方、日本政府が強硬論にたち、一人だけ取り残されかねない対応をおこなったこと、ミサイル問題を利用し軍拡を進めようとしている動きを暴露、批判することが重要だとの指摘が出ました。

 これをうけ出席者からは、「アジアの女性団体と交流すると、日本こそ平和への脅威だとよくいわれる。ミサイル発射を利用した軍拡は許さない」「横須賀で九日に開催された米原子力空母母港化反対集会には予想を大きく超える三万人が参加した。北朝鮮脅威論を使った基地強化に対して、反対のエネルギーをさらに発展させよう」などの意見が相次ぎました。

 暮らしの問題では、医療改悪でお年寄りが受診できなくなっているだけでなく、劣悪な労働実態から、若者の健康が急速に悪化しているとの指摘が出る一方、先に民主市政を奪還した東大阪市では、増税などの悪政に苦しむ市民の声が勝利をもたらしたとの発言がありました。

 このほか、革新懇運動の学習会が日本共産党の主催を含めて各地でこれまでになく開かれていることが報告されました。また、十一月十八、十九両日の地域・職場革新懇全国交流会に向け、空白の地域や職場でも革新懇を新たに結成し、交流会を大成功させることを確認しました。