2007年1月13日(土)「しんぶん赤旗」

志位委員長

ハノイ市党委員長と会談

ドイモイ、社会主義建設で意見交換


 【ハノイ=鈴木勝比古】ベトナムを訪問中の日本共産党の志位和夫委員長は十一日午後、ハノイでベトナム共産党のファム・クアン・ギ同市党委員長(党政治局員)と会談しました。

 ギ党委員長はハノイ市がこの二十年間のドイモイ(刷新)路線の推進で大きな成果を収めたことを紹介し、「日本共産党がベトナムの長期にわたる抗米救国戦争に対しても、その後の社会主義建設の事業に対しても変わらぬ支援をしてきたことに感謝する」と語りました。

 志位委員長は「みなさんの抗米救国戦争の勝利は世界史を前進させ、私たちの日本での闘争を励ました」と答え、ハノイのソンロン工業協同組合の視察などをつうじて「ベトナムのドイモイの大きな未来を感じた」と伝えました。

 ギ党委員長が「市場経済をつうじて社会主義をめざす事業にはまだ解明すべき多くの問題があります」と指摘したことを受けて、志位委員長は「社会主義をめざすうえでは、生産の基礎単位で生産者が主人公の関係がつくられることが大切だと考えています」と語りました。

 ギ党委員長はその問題提起にこたえて、国家経済と集団経済で労働者が主人公となるためにどのような法的枠組みがつくられているかを説明しました。これを受けて、両者はさらにドイモイと社会主義建設の諸問題について突っ込んだ意見交換をしました。