2007年3月16日(金)「しんぶん赤旗」

改憲手続き法案 公聴会日程強行

絶対に容認できない暴挙

会見で志位委員長


 日本共産党の志位和夫委員長は十五日、国会内で記者会見し、自民、公明両党が衆院憲法調査特別委員会で改憲手続き法案の公聴会日程を強行採決したことに対し「絶対に容認できない暴挙だ」と厳しく抗議しました。

 志位氏は、同委員会の与党理事自ら「四月上旬の衆院通過」を公言しており、法案の採決日程を前提にして公聴会を設定するやり方は「議会制民主主義からいっても絶対に容認できない」と批判しました。

 そのうえで「安倍晋三首相の責任は極めて重い」として、首相が五月三日までの法案成立の号令をかけ、その後も「今国会中に必ず成立させる」と指示している問題を指摘。「首相が立法府での法案の扱いの出口まで決めて指図、号令をかけるのは、三権分立の憲法の大原則からいっても問題だ。行政府の長が立法府に命令するやり方自体が憲法の原則に反するといわなければならない」と強調しました。

 志位氏は「憲法九条を改悪することと地続きの改憲手続き法案が、議会制民主主義を破壊し、三権分立の憲法上の原則もふみにじるやり方ですすめられていることは絶対に許すわけにはいかない。国民的な運動を大いに広げ、これを打ち破っていきたい」と決意を表明しました。